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熱帯魚の人工繁殖

人工で繁殖させる 

繁殖の手順には、親魚に卵や稚魚を食べられてしまわないよう、卵を取り出して育てる人工繁殖と、できるだけ自然にまかせておく自然繁殖があります。いずれにしても水草をできるだけたくさん植えておくことがポイントです。

人工繁殖は、卵や稚魚を、水槽から小さな容器に移して育てることで行われます。なぜなら、熱帯魚の卵や稚魚は、親魚や他の魚によって食べられてしまうことが多くあるからです。

飼育は容易とされるネオンテトラですが、繁殖は非常に難しいとされています。その理由は卵は非常に小さく、フィルターに吸い込まれてしまっていても、飼育する人間も気付かなかったり、卵から孵った稚魚もものすごく小さく、ほとんど他の魚に食べられてしまうことも理由の1つになっています。

繁殖の方法は、卵を見つけたら、プリンップのような小さな容器に入れて、フタをして水槽に浮かせておくだけです。うまくいくと多くの稚魚を育てることができますので、特にプロブリーダーが好んで用いる方法です。

産卵したら、卵のエアーレーションと稚魚の餌やりが、繁殖のポイントになります。

小型カラシンの人工繁殖

ネオンテトラやカージナリテトラをはじめとした一般に小型カラシンの繁殖は難しいされています。こうしたカラシンには、産卵用水槽を用意してやったりすることがどうしても必要になります。小型カラシンの卵は小さくて、見つけづらいので、卵を見つけて小型容器に移すことは難しいと言えます。ですので、産卵前から、オスとメスを産卵用水槽に隔離するようにします。

産卵用水槽には飼育水槽の水を使って、産卵床としてウイローモスやニテラなどの細かい水草を、底面に敷くようにします。もし水草が浮いてきてしまうようならば小石や流木で沈めるようにします。そしてスポンジフィルターか投げ込み式フィルターを使ってエアレーションを行ってから、オスとメスの様子を見ながら、産卵用水槽に移し換えるタイミングを見計らうって、待ちます。飼育水槽内でオスがメスを追い回しているようでしたら、ネオンテトラをペアで産卵用水槽に移します。お腹の大きなメスがいるのに、オスに何も産卵のアクションが見られないときはピートエキスを数滴いれたり、水換えの間隔を短くして刺激を与え、産卵を促すようにします。産卵用水槽にペアを移して5日ほどしても産卵をしないときは、別のオスに変えてみるようにします。

産卵は多く早朝や夕方に行われます。何日かして産卵が確認できたら、親魚を卵から離し、飼育水槽に戻します。

卵を隔離する

卵を見つけたら、プリンップのような小さな容器に入れて、フタをして水槽に浮かせておきます。

容器にはお菓子作り用品のコーナーで販売されているフタ付きのプリンカップが役立ちます。フタ付きのプリンカップは、スーパー(100円均一などでも)などの家庭用品売り場で販売されています。代用品になるものがあれば、それを代用しても構いませんが、卵と稚魚とで分け、さらに共食いを避けるために、稚魚をサイズごとに分けたりするので、数個用意しておく必要があります。

プリンカップに移した卵がカビることを避けるためには、エアレーションを行うようにします。

卵のうちいくつかは死んでしまって白くなることがあります。これを放置しておくと、カビが他の卵にも伝染してしまうため、もし白くなった卵を見つけたら速やかに取り除きます。失敗すると稚魚が全滅してしまうこともよくあります。ですので、しっかり取り除くようにしましょう。

産卵後は静かにエアレーションをしてあげると、2~3日程度で孵化します。卵に孵化が近づくと、卵の中に2つの眼が確認できるようになります。このような状態になれば数日のうちに稚魚が生まれて来ることになります。

稚魚の育て方

卵が孵化したら、観賞魚用の大きなスポイトの先端を切って吸い込み口を大きくし、これで稚魚を吸い取って、育成用の別のプリンカップに移します。

プリンカップを移し換えた稚魚は、エサを十分に与える必要があります。稚魚は生まれてすぐには親魚と同じ餌は食べられません。ですので、稚魚にはインフゾリアや稚魚用配合飼料などを与えるようにします。

この時期のエサ不足はその後の成長に重大な影響を与えますので、少なくとも1日2回以上は十分に与えます。孵化したてのブラインシュリンプの幼生を与えていくと、みるみるうちに大きく成長していきます。

アナバスの仲間のグラミー、卵生メダカ仲間ランプアイやクラウンキリーなども、生まれたばかりの稚魚が小さ過ぎて、ブラインシュリングを食べられません。このような種類の魚に関しても、別の容器に移して、ブラインシュリンプ幼生を与えてやると、繁殖を成功しやすくなります。

ネオンテトラのように卵の段階からでなくとも、稚魚を見つけたときにでも、別の容器に移して、ブラインシュリンプ幼生を与えてやるようにするといいでしょう。

ただし、この期間の稚魚は、わずかな水の汚れでも、一晩のうちに全滅してしまう危険があります。ですので、残った餌は、すぐに完全に取り除くようにします。

稚魚同士は共食いをすることも多くあります。ですので、さらにサイズごとに別々のプリンカップに分けて育てます。

1センチほどに成長したら、親魚に産卵させる際に用いた産卵用水槽、もしくは別に用意した産卵箱に移して育てます。3センチくらいになったら混泳水槽に放してあげて、一応の繁殖は終わります。

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