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ナマズとは

ナマズ

ナマズは、ナマズ目(学名:Siluriformes)に属し、平たくつぶれた大きな頭部と幅広い口、そして感覚器官として発達した長い口ヒゲを特徴とします。英名では、キャットフィッシュ(Catfish)と言います。

流れの緩やかな河川・湖沼から洞窟、山岳地帯の急流にいたるまで、世界中のあらゆる陸水に幅広く分布するとともに、河口・汽水域および沿岸付近で暮らす海産種も含まれます。ナマズの仲間は、底生生活をする淡水魚を中心に、世界中におよそ2,867種が存在します。

魚類の中ではスズキ目(約1万種)、コイ目(約3,200種)に次いで3番目に大きな仲間となっています。淡水産種の1万2,400種に限れば、その2割がナマズ目の仲間で占められていることになります。

よく知られているコリドラスやプレコも、このナマズ目に属します。
※ コリドラス、プレコについては、それぞれ「コリドラス」と「プレコ」のページをご覧ください。

サイズも食性もさまざまで、僅か数cmのものから1mオーバーのものまで多種多様な種が存在します。食性についても、藻類を主食とする草食性の温和なものから、肉食性のものまで、幅広い種類が存在します。分類的にも、ロリカリア科、ドラス科、チャカ科(カカ科)、ギギ科、アウケニプテルス科、アスプレド科、トリコミクテルス科、プセウドピメロドゥス科、ナマズ科……など、 多科に分かれます。

背ビレと胸ビレの棘から毒を分秘するものや、ドラス科やギギ科などのナマズには、胸鰭の棘や浮き袋の振動を利用して、発音(音を出す)もの、デンキナマズ科は発電するものなど、種類によって特殊な生態を持つものもいます。

熱帯魚の中には、日本人のイメージするナマズとは、かけ離れた姿のものも多く見られます。陸水域において獲得されたナマズを眺めていると、生物全体の進化や生態系の成り立ちに思いを馳せてしまう不思議なものを感じさせます。

半数以上の約1,700種が南北アメリカ大陸に分布し、ヨーロッパ・東アジア・オーストラリアにはごくわずかの種類しか存在していません。他はアフリカ、南アジア・東南アジアの熱帯域に生息しています。観賞魚用として我が国に輸入される多くは、南米産のものと、南アジア・東南アジアのものに占められています。

ナマズの種類

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