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尾ぐされ病

尾ぐされ病 (カラムナリス症)

【原因】

外傷などを負った場合、その傷口からフレキシバクター・カラムナリス(滑走細菌類のグラム陰性菌)による細菌感染によって起こります。熱帯魚同士の喧嘩や、熱帯魚を移動させる際にネットの中で暴れて傷が付き、その傷を原因として、過密飼育などの水質悪化によって発症するケースが多くあります。症状が重いと治療が難しいため、早期発見が大切です。

【症状】

タンパク質分解酵素により患部が次第に溶解していきます。熱帯魚のヒレや尾がぼろぼろになり、やがて小さくなっていってしまう症状を起こします。尾ビレの先端が白濁し、さらに進むと充血して腐っていきます。各ヒレの先が白くなり、切れてボロボロになり(ヒレ腐れ・尾腐れ)、口先が白くただれ(口腐れ)、口・鰭・尾などが炎症を起こし、腐り始めます。顕微鏡で見ると、綿状の粘塊が付着しています。見た目が汚くなり、非常に痛々しくなります。

【対処法】

非常に感染力が強く、生息範囲が低温~高温と広く、すべての飼育水で発生する可能性がありますので、すぐに隔離が必要になります。死魚はすぐに取り出します。

基本的にグリーンFゴールドリキッド(三栄製薬)、観パラD(田辺製薬)などの抗生剤による薬浴で対処します。

エルバージュ(上野製薬)やグリーンFゴールド顆粒(三栄製薬)、サンエース(津路薬品工業)、なども抗菌剤で、魚体への吸収率が高くて、効果があります。ただし、フラン剤で、光にあたると分解して効力を失ってしまいますので、消灯や暗幕が必要になるという使い辛さがあります。サンエースは、フラン剤にプラスして、サルファ剤と白点病・水カビ病用の色素剤の3種の薬が配合されています。

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