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インペリアルゼブラ・プレコ

学名

インペリアルゼブラプレコ(学名:Hypancistrus zebra)

外見

観賞魚としてのプレコの人気は、このインペリアルゼブラプレコが火を着けたと言っても過言ではありません。インペリアルゼブラプレコは、白地に整った黒ラインが入る美しい模様は、水槽内の掃除屋としての脇役的なプレコのイメージを払拭させるだけのインパクトがあります。

体長

プレコの仲間でも、最大で10㎝ほどのサイズの小型種です。

飼育

渓流のような流れの強い水系で生息していることから、水槽内にはエアーレーションを強くして、水流とともに酸素を十分に行き渡らせる必要があります。その他飼育については、状態の良いブリード種が入手できれば比較的容易です。餌は植物質をメインとして、与えるようにします。

繁殖

雌雄の判別も可能で、ブリード個体が流通していることから、繁殖のノウハウもある程度確立されています。石や流木にプラスして、飼育個体分以上の陶器製の土管などのシェルターを、用意してやるようにします。陶器製の土管は、産卵床としても用いられます。オスは、7cmクラスになると、シェルターに入り、他のインペリアルゼブラに対して、雄雌問わずサイドから威嚇します。

メスは6cmくらいから身体全体、卵を腹に持ち始めるせいか、腰の辺りに丸みを感じるようになります。メスはテリトリーを持ったオスに近付き、シェルターの入り口付近でオスの機嫌を伺って待機します。あるとき、メスがシェルターの奥に半ば強引に入り込む姿が見られるようになります。

メスの腰の辺りのふっくら感がなくなり、少し痩せたような体型になっていて、オスが身体を半身にして入り口付近をガードするようにしていれば、シェルターの奥に10個程度卵は生まれている可能性があります。卵は 直径2ミリ位の薄透明感のある黄クリーム色で、ブドウのように一塊になっています。

透明感のない乳白色のものは、無精卵と考えていいと思われます。 産卵後1~2日とすると、卵の真ん中に脊髄と思われる赤いラインが入り、その2日後には孵化します。孵化直後、卵にそのまま頭と尻尾が生えたような格好をしています。孵化後2~3日すると、インペリアルゼブラ独特の模様も徐々に表れて来ます。

稚魚の餌にはブラインシュリンプなどを与えるようにします。稚魚はお腹が空になったらすぐにで死んでしまいますので、常に餌のある状態に置くようにします。孵化後3~4ヶ月もすると3cmほどになると、餌も親と同じ物を与えても大丈夫です。

分布

ブラジル・マトグロッソ高原から北へ流れ、アマゾン川河口のデルタでアマゾン川に合流するシングー川に生息しています。

販売状況

1980年台後半に、日本人の著名な採集家によって、アマゾン川の支流で発見されてから一躍有名となりました。輸入当初かなりの高額で取引されたことから、国内愛好家のブリーダーが繁殖を試みるようになり、成功するようになりました。

乱獲から生息数を減らしたことから、現在ではブラジル政府による輸出規制が設けられています。現在世界中で人気があり、熱帯魚としては高価で取引きされています。国内のブリーダーによる個体は、環境に馴染むのも早く、飼育も楽です。

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