熱帯魚飼育をしていると水質の悪化や持込などの理由で肉眼でとらえることのできる害虫が発生することがあります。スネール、ヒドラ、プラナリアは、アクアリウムの天敵で、アクアリウムの世界にはまると必ず1度は悩ませられることになります。特に熱帯魚の飼育初心者にとっては、対応方法がわからず、放置してしまいがちですが、熱帯魚に寄生し、大きな影響を及ぼすことになります。血を吸われたりすると。傷口から二次感染をもたらすこともあります。大量発生すれば、水槽が見るからに非常に気持ち悪い状態になりますので、早期対策が大切です。寄生のしかたや、生態、対策を知っておきましょう。
イカリムシ
イカリムシに寄生された場合の症状
付着仕立ての頃の熱帯魚には、池や水槽の水底や側面にこすったり、不自然に活発な動作が見られます。数匹寄生されると、熱帯魚の体力は消耗し、しだいに動きが鈍くなり、痩せて来たりします。
体長7mm~12mmくらいの透明な生物で、頭部にある船のイカリ触手を、宿主の体表に食い込ませて寄生することから、イカリ虫と呼ばれています。イカリ状のものを熱帯魚の体に引っ掛けて、魚の体にもぐり込んで寄生し、白い糸のような物を引き、栄養を吸い取りながら生きていきます。魚は出血や炎症を起こします。
魚の口の中などにも寄生しますが、多くは魚の体表や各ヒレに多く寄生します。背ビレの骨が見えているかのように錯覚したりしますが、骨ではなく、寄生しているイカリムシです。
体表では、最初は白く盛り上がったようになり、その部分が赤くなって来ます。
背中などに棘のような物が刺さっているように見えたら、これがイカリムシです。また、イカリムシに噛まれた傷口から、エロモナス菌に感染し、穴あき病、松かさ病などの二次感染も見られることもあります。
イカリムシの生態
卵は孵化して3~4日すると幼生として魚体から離れて水中を泳ぎ回り(ナウプリウス期)、やがて、コペポディット期になると魚体に寄生して成長し、繁殖を行います。
熱帯魚に付着した幼生(コペポディット期)は、脱皮しながら成長していきます。成体になると交配し、オスは寄生せず、直ぐに死んで脱落します。
よって魚に寄生しているのはイカリムシのメスであり、尾部の先端に一対の卵嚢を持ち、その後4週間寄生して生き続け、魚に寄生しながら産卵します。
14~32℃が繁殖に適していて、26℃の熱帯魚水槽では、3週間で10~15回産卵し、4000個強の卵を産みます。その約9割以上が孵化すると言われています(12℃以上の水温であれば産卵できるとされています。水温10℃以下、36.5℃以上では、イカリムシが孵化することはありません)。
イカリムシの中には、越冬タイプもいて、個体に寄生し、そのまま5カ月生きている種類もあります。イカリムシは宿主の栄養を吸い取りながら生きていくため、メスも宿主に寄生できなければ、死んでしまいますが、水槽に生体がいる限り、生体の何割かは、宿主を見つけていくことになります。
イカリムシの駆除法
魚の健康状態が良いと鱗のしまりがよいため、寄生が少ないと言えます。
熱帯魚の健康管理と、早期発見が被害がひどくならない決め手になります。水槽飼育での発生(寄生)では、比較的早く見つけられると思いますから被害はそんなに多くないと思います。早く対処し、大量発生の前に被害を抑えるようにします。成体は鱗の下から2~10ミリぐらいが出ていますので比較的見つけられます。
成虫が魚体に寄生している場合は、ピンセットなどで丁寧に抜き取るようにします。魚の体を手で擦ると、中にイカリ虫がいますから取り除くようにします。ピンセットで丁寧に取り除く際に、イカリ虫の頭部を熱帯魚の体に残さないように注意します。イカリムシが途中で切れてしまった場合、イカリムシは死なずに、残った部分で、また再生を始めてしまいます。
その後抗菌剤や塩、リフィシュ、マゾテンのいずれかを患部に擦り込むようにします。
ピンセットでイカリムシを抜く時、魚が暴れてできないので、麻酔薬で魚を眠らせておいて行います。麻酔薬には「S222(スイス・サンド社)」「FA100(田辺製薬)」「ウレタン(カルバミン酸エチル)」「ケタミン(商品名「ケタラール」・第一三共株式会社)」「フェノキシエタノール(和光純薬工業)」などがあり、これらを水槽に投入して使います。
イカリムシのメスは、汽水でも抵抗力を持ち、殺すことができません。
イカリムシの寄生量が手に負えない量になってしまったら、薬剤の散布による駆除を行うようになります。
こうした駆除剤は、少々強い薬品ですので、使用量をしっかり守るようにします。
卵や成虫には有機リン系殺虫剤(「トリクロルホン」)は効きませんが、浮遊性期(ナウプリウス期)には効きます。
ですので、浮遊しているこのナウプリウス期に「トリクロルホン」を使って殺すのが効果的ですが、効果の持続は、条件にもより異なりますが、大体2週間程度と言われ、絶滅させるのには3回ほど薬の散布が必要になります。
一般飼育での駆除はこれでは薬の副作用がでたり、バクテリアが死んでしまったりして、魚体へ悪影響をもたらすことになるので、現実的には行えません。
「トリクロルホン」の他には、「デミリン」という薬品があります。1回の投与で十分効果を発揮します。この薬は蚊や蠅の駆除に使用されています。
「デミリン」は20℃以上の水温であれば、イカリ虫の脱皮を阻害し、成長できなくすることによって、イカリ虫を殺します。こうした駆除剤を散布する場合は、混泳水槽にエビなどの薬には弱い魚がいる場合は、必ず隔離してから行うようにします。
チョウ(ウオジラミ)
チョウ(ウオジラミ)に寄生された場合の症状
魚が水槽内で固形物に体表を擦りつける動作が見られますが、直ぐに魚が死ぬようなことはありません。寄生されたところが少し赤くなり腫れ、魚の体力が低下し動きが鈍くなって来ます。「チョウ」、別名「ウオジラミ」は、淡水魚の皮膚やヒレに寄生して、鋭い口器で、その血液を吸う生虫です。
オスは3.6㎜、メスはオスより大きく5.8㎜で、頭胸部や腹部は左右対称に広がった扁平な円盤状の体をしています。頭部の先端付近の2対の鈎や、腹側の1対の大きな吸盤など、魚にしがみつく構造を持っています。全身が吸盤になる構造になっています。魚の体表に寄生してからは、魚の体表を横歩きで移動します。魚の体表でじっとしていたチョウ(ウオジラミ)を手で刺激すると、ノソノソと動き出します。
游泳の能力も持ち、よく泳ぎます。色は半透明ですが、淡い青系に見える場合もあり、体表に付着した姿は、ウロコの1つのようにも見えることもあります。
魚は、チョウに体液を吸われて衰弱するだけでなく、体表に傷を付けられることからミズカビ類の菌類の侵入を引き起こしやすくなります。
チョウ(ウオジラミ)の生態
チョウ(ウオジラミ)は、ほぼ透明な体に黒い色素が点在して、体の中の構造がはっきりと見えます。体節は5節あり、最初の節には顎脚が、残りの四節には遊泳用に適応した附属肢があります。円盤状の体から突き出た尾は、後ろ端がつに割れています。
自由に游泳し、3~5日間は宿主を離れても死ぬことはないので、時折り宿主を離れて泳ぐこともあります。ただし、浮遊中に魚に食べられてしまうこともあります。
産卵時には宿主を離れ、水底の石の表面などに卵を産み付けます。
水中の固形物や水草の表面に産み付けた卵は、、殻が厚く、ゼラチン質で付着しやすい性格を持っています。産卵は夜間に行われ、1匹のメスは4日おきに時には10回も産卵します。1回の産卵数は数十から数百で、多いときは2,000もの卵を産みます。
卵は2~4週で孵化し、七齢の幼生期があります。孵化した幼生は、0.7~1㎜ぐらいで、外見的には成体に似ていて、水槽で見えることもあります。
水温が高いほど成長が早く、15~30日で成虫になります。
養魚場など、魚を多数飼育している場所では、チョウによって、重篤な被害を出すことがあります。少数の場合には目につきにくいので、いつの間にか大繁殖している場合もあります。また、混泳する水槽では、浮遊したチョウは、ヒレの長い品種に寄生することが多くなります。
チョウ(ウオジラミ)の対処法
イカリムシに比べ繁殖力が弱いので、駆除の方法も、イカリムシを同じ方法で退治できます。有機リン系の殺虫剤「ディプテレックス」(トリクロルホン)で比較的簡単に駆除できます。
薬の散布後12時間ぐらいで全滅させることができます。
ヒドラ
ヒドラと熱帯魚
ヒドラは、緑色で細いボディイソギンチャクのような体長約1ミリぐらいの小さい水中最強生物です。
ミドリのコケのようなものがガラス面に着いていて、なんかフワフワ動いていると思ったら、ヒドラがガラス一面に、あるいは水草の葉の一面に頑固にくっ付き、大繁殖している場合もあります。
ヒドラは淡水性で、イソギンチャクのような構造を持ち、1cm程の体から数本の細い触手を伸ばし、刺胞という毒針を持った触手で麻痺させて、ミジンコやブラインシュリンプなどを捕食します。稀に熱帯魚の稚魚なども犠牲になることがあるようですが、ほとんど熱帯魚自体に直接被害を及ぼすことはありません。しかし、非常に気持ち悪いです。
グッピーなどの熱帯魚が葉っぱや底砂などに体をこすりつけるような仕草を見せるようになるときは、ヒドラが繁殖している場合があります。
ヒドラの生態
体は細い棒状で、細くなっている一方の端は小さい足盤で、これにより生体に固着します。
他方の端には円錐形の口盤があり、その周囲から6~8本程度の長い触手を、数倍に伸したり、小さく縮ませたりして、捕食を行います。
口盤と足盤をヒルの吸盤のように用いて、ゆっくりと移動することもあります。
全身は透明がかったやや赤みを帯びた褐色ですが、体内に緑藻を共生させ、全身が緑色になるものもあります。
胴体をいくつかに切ると、そのすべてが1匹に再生し、水の中の小さな怪獣とも言うべきすざましい再生能力を持っています。
繁殖のしかたも独特で、「出芽」と呼ばれる無性生殖と、有性生殖のどちらによっても殖えていきます。
「出芽」の場合は、植物の株が分かれるように、親の体から枝分かれします。
親と体が繋がったままの状態で、2日ほどですっかり親と同じ形になります。しばらくは胃がつながっていて、親からも栄養を受け取っていますが、やがて離れていきます。親の体に2匹、3匹と子供が繋がっている場合もあります。エサが十分にあり、水温などの環境条件がいいときには、ヒドラはこうした「出芽」によってどんどん数を増やしていきます。
環境条件が悪くなると卵と精子による生殖も行います。オスは、全身にこぶのような精巣を持ちます。メスは丸い卵を付けています。「出芽」の場合と異なり、受精卵は数十日という長い時間をかけて幼生になっていきます。
ヒドラ対処法
まずピンセットなどで取り除けるものはすべて取り除きます。再生能力が凄まじく、体を2分割、3分割にしても個々にまた完全に再生したりします。ですので、体を切らないようにして、そっくり取り除くようにしますが、ヒドラのポリプを残さない意味でも、水換えを行います。
発生原因には水質の悪化があげられます。
水槽に使える有効な薬剤はありませんが、ブラインシュリンプなど、ヒドラの餌になるものを断つといなくなります。アナバス科(キノボリウオ科)のドワーフグラミーはヒドラを食べてくれるようですが、わざわざヒドラのために生物兵器を投入しなくても、稚エビや生き餌を断つことでいなくなります。
駆除できた後も、しばらくは水換えの頻度を多めにし、きれいな状態で水質を保つようにします。
プラナリア
プラナリアと熱帯魚
プラナリアは、体長約2㎝で、茶色のナメクジのように見えます。
体表に繊毛があり、この繊毛の運動によって渦ができることからウズムシとも呼ばれます。特に日本に生息するものは、ナミウズムシと呼ばれています。淡水、海水および湿気の高い陸上に生息します。
きれいな川などに生息していることから、水質がよい状態のときに、肉食性のプラナリアの好む餌を、魚に与えていると、どこからともなく現れるようです。
プラナリアは、稚エビを捕食する以外は、直接熱帯魚に害を及ぼすことはないようですが、大量発生し、水槽が実に気持ち悪いものになります。脱皮の瞬間のエビにプラナリアが吸い付き、エビを殺してしまったという例もあるようです。
プラナリアの生態
プラナリアは白く細長い生き物で、ガラスや底砂の上を這って移動します。
よく見ると、頭部に目が確認できます。消化管は前に1本、分岐して後ろに2本伸びていて、体の隅々に至ります。
消化管イトミミズやアカムシ(ユスリカの幼虫)を食べさせると、全身の消化管に入ってゆく様子が見え、全身に消化管が分岐していることを観察できます。
肛門はなく、出入り口が一緒になっています。
脊髄のないかご状神経系を持ち、目はレンズがなく、光の方向を感じるための器官になっています。
プラナリアは、プラナリアは雌雄同体で、生殖器を2つに分けて分裂します。
また、体の中には、再生のタネとなる特別な細胞(新生細胞)を持っていて、小さく切り刻んでも、切り刻まれた破片の中に、この新生細胞が含まれている限りは、再生できるとされています。
プラナリアの対処法
駆除しようと思ってピンセット等で体を切ると、そこから切り分けた分だけ増えます。
地道に1匹ずつ取り出す方法では、全滅させる事は不可能です。
いなくなったと思っても、気をつけないと、底砂の中に混じっているのでまた殖えかねない。
小さいペットボトルの中にササミ、あるいは肉食用の餌を入れてから、少し待って引き上げると、ペットボトルの中にうじゃうじゃ集まっています。ペットボトルごと捨てる。
小さな容器にプラナリアが通れる程度の穴をたくさんあけておいて、中に入れたエサでプラナリアをおびき寄せて捕獲する方法になります。
フィルムケースを使ったり、そば汁やタレなどの入っていたビニール容器などを用いてもいいでしょう。
木酢液をピンポイントでプラナリアに浴びせる方法もありますが、木酢液は生体にも水草にもダメージを与えますし、水草も葉のうんと厚い種類のものでない限り、枯らしてしまう可能性があります。
アナバスの仲間のピグミーグラミーなどもプラナリアを捕食してくれるようです。
しかし、1番いいのは、稚エビやブラウンシュプリング、イトミミズなど、肉食性のプラナリアの好む餌を、しばらく与えないことで、減らすことができると言えます。
また、普段より熱帯魚にイトミミズなどの餌を与える場合は、すぐに食べ切ってしまうだけにするようします。
スネール
スネールと水槽
水槽内のガラスや水草に巻貝が歩いていたら、スネールです。
スネールには、いろいろな種類がありますが、アクアリウムで言うスネールは、主に淡水中で卵を産んで増えるサカマキガイを指すことが多いと言えます。
サカマキガイは、殻高10mm前後、殻径2mm~4mmで、タニシのような巻貝の1種で、紡錘形、左巻き、滑らかで光沢のある薄い殻を持ちます。殻の形は環境によっても変化します。殻の色は、薄茶色のもの、黄褐色のものなどがありますが、軟体部が透けて見えたり、泥などが付着していたりして、全体黒っぽい印象を受けます。
水草などに卵が付着して水槽内に侵入して来ます。現在日本に生息するスネールも、そのほとんどは、もともとは1935年~1940年頃に水草などと一緒に持ち込まれた外来種とされています。
水草水槽に多く発生し、水草購入時にかなり気を使っていても、なぜか気がつくと水槽内のガラス面にのらりくらりと歩いている姿を見かけたりします。初めのうちは水槽内の同居人くらいに思っていても、大量発生し出すと、結構目について来ます。
サカマキガイも、カワニナも吸虫類の中間宿主になっています。
魚やエビなどの生体に直接特別な害はありませんが、水草への食害は気になって来ます。
また、ろ過バクテリアを食べてしまうことから、水質も悪化させます。
スネールの生態
スネールとは巻貝を言い、1口にスネールと言っても、ヒメモノアラガイ、ヒラマキガイ、イシマキガイ、カワニナ、レッドラムズホーン、サカマキガイ…などの種類があります。
在来種のカワニナのような形の貝で移入種の、マレーシアン・トランペット・スネールというのも最近増えているようです。
イシマキガイは、淡水水槽内では繁殖しません。
魚やエビが水草を食べる場合は、葉の端から食べますが、スネールが食べた葉は、穴を空けたようになっています。
水面に逆さにぶら下がって移動します。
繊毛運動で移動するため、足の裏を観察してもカタツムリなどのように筋肉運動が帯状に見えることはありません。
エラに似たようなものや皮膚呼吸などで酸素を取り入れ、有肺類ですが、水を満たした密封容器の中でも、何日も平気で活動できます。交尾によって殖えることもありますが、雌雄同体なので1匹でも殖えます。
卵生で、透明なゼリー状の卵をガラス面や水草に付着させます。
水温が一定以上であればほぼ1年を通して繁殖し、水槽内などでは瞬く間に増えることもあり、1匹いたら30匹いると思えと言われるくらい、爆殖します。
主に付着藻類などを歯舌で擦り取って食べますが、食性は幅広く、植物遺骸や動物や微生物の死体、浄化槽内の微生物層などもよく食べるため、餌がなさそうな所でも生きていけます。劣悪な水質環境でも、繁殖が可能です。
ヒメモノアラガイでは、生体が死んだ途端、すぐにその肉を食べるのが見られます。
スネールの対処法
糞や貝殻が発するカルシウム分が多くなると、殖えると言われています。
水槽をリセットしても、完全駆除は難しく、稚貝がちらほら出て来たりするので、長いスパンで駆除を考える必要があります。
1番手っ取り早い対策としては見つけ次第、ピンセットなどで取り除く方法があります。指で挟んでつぶしてしまいます。つぶしたスネールをそのまま水槽内に放すと、熱帯魚などが寄って来て食べている光景も見られます。
駆除用のスネールホイホイも市販されています。小さな透明ケースを水槽に沈め、その中にスネールの好む餌を入れておくもので、ゴキブリホイホイと同じ原理によるものです。スネールはよく取れますが、完全駆除は難しいと言えます。
また、熱帯魚に普段から餌のあげ過ぎていると、スネールホイホイは効かなくなります。
生物兵器といえばほかにもアノマロクロミス・トーマシーが有名です。トーマシーはアフリカ原産のシクリッドですが、ワイルド個体は珍しくショップで販売されているものは、たいてい東南アジアでの繁殖ものが多く、成魚で7cmほどになりますがショップなどで販売されている個体は3cm~4cm程度が多いようです。
性格は多少きついといわれることがありますが、水草の多い水槽では、一応小型カラシンなどとの混泳も可能です。飼育も容易なため、スネールバスターとして活用されることがあります。
アノマロクロミス・トーマシーは、観賞用として、見た目も華やかです。
スネール退治法などでたまに見かけるかまぼこの投入や、スネールホイホイなどよりは、効果はあるようです。
ただトーマシーはスネール退治には有効ですが、エビなども食べてしまいますので、苔取り用にミナミヌマエビや観賞用にビーシュリンプなどを入れているようでしたら投入はできません。
オトシンクルスは、水草に着いた卵を食べてくれますが、とても駆除レベルではありません。スネールのためにオトシンクルスを飼うというのは、あまり意味がありません。