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熱帯魚の選び方

魚の種類を決める場合には、その魚の性格や混泳の問題、飼育環境、習性をよく調べてからにしないと後悔するようになります。楽しいアクアリウム生活を送るためには、ネットなどで調べたり、ショップに問い合わせするなどして、予め飼育しようとしている魚のことをよく理解した上で、飼育を決定するようにしましょう。

1. 混泳は可能なのか?

魚の種類による習性や性格を知る

混泳の条件として熱帯魚同士の相性があります。熱帯魚同士の相性とは、気の荒い性格の熱帯魚と温和な熱帯魚を一緒に入れたりちょっかいをだされて傷ついたりしてしまいます。

スマトラは、一般的に協調性もあり、大人しいとされるコイ科の魚ですが、エンゼルフィッシュの長いヒレを齧ってしまうことで有名です。

また、ドジョウ科のスカンク・ボディアもコリドラスの尾ヒレをぼろぼろにするなど、他の魚に対して危害を加えることもあります。

また、スネールを食べてくれることで有名なアノマロクロミス・トーマシーは、貝だけではなくエビも食べてしまいます。ですので、ミナミヌマエビとの混泳はできません。

また、セルフィンプレコなど、水槽掃除と有効なプレコの仲間は、夜行性なので、昼行性で、夜は目が見えず、逃げて回ることのできないエンジェルフィッシュやディスカスなどが眠ったエンゼルの体表に吸い付き、舐め殺してしまうこともあります。

動きのゆったりとした魚は、あまりに狩人的に動きの速い魚と一緒にすると、ストレスになり、長生きしなくなる場合もあります。

このように魚はその種類によって性格が異なり、相性があります。かなり性格の荒い魚もありますから、その種類の性格を知る必要があります。

大きさの違う種類は一緒に飼えない

また、他種を襲うことのない温厚な魚でも、基本的に魚は口にすっぽりと入るものは何でもエサとして認識してしまい、食べてしまう習性があります。大きさの違う熱帯魚同士を一緒に入れれば、温厚な魚であっても、小さい魚を食べてしまいます。稚魚のうちは同じくらいの大きさで売られていても、魚の中には大きく育つものもありますから、注意するようにします。

水質や環境条件が異なる魚

基本的南米産の魚の多くは弱酸性~中性の水質を好みます。ですので、弱アルカリ性~中性を好む魚との混泳は、不向きと言えます。しかし、養殖が盛んになされている種類であれば、人工繁殖によって代を重ねるうちに様々な水質にも順応できるようになっている場合も多いと言えます。ただし、水質に適応力のある魚で、慣れてくれば問題なく飼育できる弱アルカリ性の水質の魚でも、いきなり弱酸性の水に入れてしまうと調子を崩したり、死んでしまうこともあります。水質の異なる魚との混泳には注意が必要です。

2. 飼育が難しい種類ではないのか?

水質面の管理の難しい種類ではないか?

古くから養殖も盛んな魚の中には、水槽という環境に慣れ、水質の変化に対しては適応力もありますので、水道水のカルキを中和させた水を飼育に使うこともできます。本当に難しい魚だけを避ければ、大半の魚は特に難度を意識することなく飼育できます。

しかし、中には、南米のシリクッドであるディスカスなど水質の汚れにうるさい魚、東南アジアのブラックウォーターに生息するチョコレートグラミー特殊な水質の環境下に育ち、水質に対する適応力のない魚もいます。そうした水質管理が難しい魚は初心者には合いません。

基本的に魚は、その魚の育った環境と同じ水質、同じ環境を作ってやればいい訳ですが、自分の飼育経験や飼育レベルに照らし合わせ、コストの点も含めて難しいと思う種類は避けるべきと言えます。

人工餌をまったく食べない種類ではないか?

たいていの魚は、最初のうちは人工飼料を口にしなくとも、与え続けていくうちに、だんだんと慣れて、食べてくれるようになります。しかし、リーフフィッシュは、生きた小魚や甲殻類でないと食べません。、アナバスの仲間であるクロコダイルフィッシュは、基本的に生きたメダカやアカヒレなどしか食べません。

このように生きた魚を与え続けなければならないような魚は、餌を確保するだけでも大変です。原則として、人工飼料に慣れにくい魚は、餌を維持するのが大変で、飼育は容易ではありません。

購入するときに注意が必要な種類もある

安価で取引きされている魚の中には、元気な魚であれば飼育自体は難しくなくとも、購入時点で病気であったりするケースが多かったりします。注意しないと、購入してすぐに死なれ、スタートの時点で気持ちがめげてしまうことがあります。元気な個体を選ぶ必要があります。

3. 飼育しているうちに、持て余してしまわないか?

大きくなり過ぎてしまう種類もある

ショップでは稚魚で売られている場合が多くあります。魚は成長して行きます。購入した時点では10㎝足らずの稚魚であっても、オスカーの名前で知られるドワーフ・シクリッドのアストローノータスなどは成長すると40㎝にもなります。

大型魚であるアロワナなどにいたっては、成魚は1m近くまで成長したりします。成長すると、どれくらいの大きくなることを知らずに購入してしまうと、持っている水槽では納まりきれずになり、育てられなくなってしまいます。必ず成魚になった場合のサイズを調べてから、水槽の大きさと照らし合わせて、飼育を始めるようにしましょう。

増え過ぎてしまう種類もいる

最初のうちは楽しい繁殖ですが、グッピーなど、増え過ぎて困ってしまう魚もいます。シュップで引き取ってもらうか、もらってくれる人を探すかしなければ、増えてしまったものは、処分する以外にありません。成長しないうちならば、稚魚を親や他の魚の餌にするなどの方法はあります。

しかし育って大人になってしまえば、それも難しくなります。いずれにしても、可愛がろうと思って飼ったことを考えれば避けたいことです。

また、生まれないようにするには、水槽を仕切り板などで半分にしてオスとメスを別々に飼育するなどの方法もあります。増える種類であることを分かった上で飼い、増えた場合どうするか?、あるいは増やさない方法を早めに採れるかなどを考えて、飼うようにしましょう。

4.水草レイアウトに合わない魚もある

きれいな水草レイアウトの水槽をイメージして飼うと、魚の種類によっては、イメージにそぐわなくなる魚の種類もあります。ゲオファーガスの仲間は砂の中に吻を突っ込んで餌を探す習性から、砂を掘る行動が多く、水草はことごとく引っこ抜かれてしまいます。混泳の問題や、砂を舞い上げて水を濁すなどの問題もありますが、水草水槽をイメージしていると、持て余してしまうことになります。

メチニス、シルバーバルプ、ロイヤルプレコなども、草食性で水草を食べてしまいますから、水草水槽をイメージして飼うと、がっかりさせられてしまいます。

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