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ピラニアナッテリー

学名

ピラニア・ナッテリー(学名:Pygocentrus nattereri(Kner,1858))

外見

カラシン目・セルサラムス科・セルサラムス亜科(serrasalmus)に属しますが、中には分類が曖昧な種類のものもいます。ピラニアと呼ばれる魚のうち、ピラニア・ナッテリーは緑と赤に輝く鱗を持ち、容姿も美しく、熱帯魚として家庭で飼育する愛好者も多くいます。

鋭利な歯と強靭な顎を持つ肉食性の魚で、野生種の食物は、他の魚以外にも、水に落ちた雛鳥やネズミや、川で死にかけている動物類の肉も食べています。

体長

体長は小型の種で15 ㎝、大型種では60㎝にも達します。

飼育

単体での性格は、極端に臆病なため群れることを好み、自分より大きく動くものに対しては、すぐ逃げ出す傾向があります。非常に繊細で神経質な面があり、人影や音、振動に対して極端に怯え、よくパニックに陥り、ガラス面に下顎をぶつけたりすることがあります。飼育の際は、出来るだけ、静かな環境を用意するようにします。

怪我や月経などにより血の臭いを嗅ぐと、ピラニアは興奮状態になる可能性がありますので、水槽に安易に手を入ることは避けるべきです。水槽の中に手を入れて作業する際に、パニックを起こして泳ぎ回るピラニアの牙に接触して、怪我をしてしまうこともあります。ピラニアが水の外に出て暴れているような場合にも、素手や軍手程度の装備で捕まえるのは、危険です。

鋭い牙に注意していれば、飼育そのものは、とても簡単と言えます。ただし、生きた小魚などを与えるようになることから、水の悪化は顕著になります。鋭い歯で、獲物を食いちぎるように食べるため、給仕ごとに水が汚れるようになります。
ろ過設備については数ランク上の能力の高いものを設け、頻繁な換水によって、水質の悪化を防ぐようにします。餌については、本来が雑食ですので、慣れれば人工飼料にも餌付くようになります。人工飼料も幾つか加えて与えていくようにするといいでしょう。

劣悪な環境にもよく耐えますが、水質を調整せずに飼育していると、色が出なかったり、褪色する場合があります。ナッテリーの赤に輝く体色も、有機質が溶け込んだpHの低い赤茶色の水の色に適応したもので、水の汚れは、観賞価値が下がるばかりか、成長の障害にもなります。

混泳

他の魚との混泳は厳禁です。同種間に限れば協調性があり、複数匹を混泳させても、問題が起きることは滅多に見られませんが、同種間でも大きさに開きがあったり、弱った個体などに対しては襲いかかります。

分布

アマゾン川など南アメリカの熱帯地方に生息する肉食の淡水魚です。野生の群れは、常に同じ水域で活動していて、ほとんど移動はしません。そのため、乾季になると多くのピラニアが干上がった川に取り残され、カメや鳥やアヒルの餌になっていることもあります。

販売状況

東南アジアで養殖された個体は廉価に流通し、古くからポピュラーなピラニアで、体長は20~30㎝以上にもなります。体側に黒いスポットのある、ブリードによる2~3cmの幼魚が大半ですが、ごく少数現地で採集された若魚~成魚も流通しています。

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