大型魚・古代魚
古代魚(こだいぎょ)とは、2億5100万年以上も前からの古生代や中生代(三畳紀・ジュラ紀・白亜紀)の化石として知られ、絶滅せずに現在まで生き残ってきた魚類を言います。数千年の昔から形質がほとんど変化せず、古代の形質を色濃く残したまま現存していることから古代魚と総称されています。したのは、いわゆる恐竜達と共に暮らし、恐竜が絶滅した時代をも乗り越えて、進化することなく、種属を存続して来た魚類です。
いわゆる「生きている化石」に含まれる魚類で、外観、性質ともに、一般的に知られる「魚」とは一風変わった仲間が多くなっています。
いくつか例外もありますが、ほとんどに共通する特徴として、分布域と個体数が限られていること、大型の肉食魚であること、肺呼吸すること、体型的に流線型のものが少なく、あまり機敏ではないことなどが挙げられます。
大型になり、50㎝程度の熱帯魚でも、120cm以上の水槽が必要になります。購入時には稚魚であっても、成魚になったら水槽が小過ぎて飼えなくなったということが起こらないように、計画性を以て飼育するようにします。
一般的には気性が荒いものが多く、混泳には注意を要します。多くは、金魚や昆虫などを餌とし、人工餌料も加えて、バランスよく与えて行くようにします。幼魚のうちから人工餌料を与えるようにすることで、人工飼料も口にしてくれるようになります。生き餌ばかりだと、餌代も嵩みますし、人工飼料を加えることで健康管理も楽になります。
古代魚として有名なオーストラリアハイギョは、オーストラリア・クイーンズランド州の中の限られた川や池にのみ生息している固有種として有名です。自国オーストラリアでは厳重に保護され、国外への持ち出しは禁止されています。この他に、淡水の熱帯魚として、アクアリウムに用いられてる古代魚は、ザイール、スーダン、セネガルなどの熱帯アフリカ、インド洋に面した南アフリカのコモロ諸島やインドネシアのスラウェシ島周辺、南米アマゾン川水系を中心に、ギアナ三国、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイなどが、代表的な生息地になっています。