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ディスカス・シクリッドとは

ディスカス(シクリッド)

熱帯魚の王様と称されるディスカスの、そのその気品のある美しさには、思わず時を忘れて見入ってしまいます。ディスカスは、スズキ目・シクリッド科・シムフィソドン属( Symphysodon )に分類される淡水魚です。

ディスカスは南米アマゾン河流域とその支流や湖に住み、大体体長は15cmくらいで、エンゼルフィッシュと同じシクリッド科の仲間です。

一般に高価で、飼育方法が特殊なことから、一般に「高い、大変、難しい」と敬遠されがちですが、ある程度のコツさえ掴めば、飼育は容易です。

水槽の水が古くなりすぎると、熱帯魚・ディスカスのヒレがボロボロになる虞れがありますので、週に1~2回、定期的に3~2分の1程度の水を換えるようにしましょう。

イトミミズやアカムシなどの活き餌を好みますが、同じものばかり与えると、内臓障害を起こしやすくなりますので、バランスがとれた人工飼料もメニューに加えて、バランスのよく与えていきましょう。最初は、人工飼料には慣れないと思いますが、イトミミズなどに混ぜたりして与え続けていくうちに、人工飼料にも懐いていきます。食べ残した餌は、水を悪くする原因となりますので、必ずすぐ取り除くようにします。

現地採取される種類は、大きく分けると、グリーン、ブルー、ヘッケル、ブラウンと4種類に分かれていて、それぞれ生息域も分かれています。現地採取種の多くは、産地の入った名前(「~産のディスカス」)で表されることが多くなっています。

・グリーン(学名:Symphysodon aequifasciata Pellegrin)
アマゾン河の1番上流域(本流ソリモンエス川)に生息しているのがグリーンディスカスで、ワイルドの中では1番流通量が多い種類です。テフェ川、テフェ湖が有名です。
この他に、ペルー領このナナイ川、ナポ川、プトマヨ川 、アマゾン川支流のジャプラ川、ジュタイ川があります。

・ブルーディスカス(学名:Symphysodon aequifasciata harardi Schultz)
アマゾン川中流域、に生息し、マナカプルやプルスが有名です。
このほかに、南側からアマゾン川に注ぐプルス川、ジャリ湖と、マナウス~サンタレンに至るまでの間に、アマゾン川に南側から注ぎ込むマディラ川、カヌマ川下流、マリマリ川下流、アバカシス川、マウエス川などの河口、北側から注ぎ込むジャタプ川、ニャムンダ(ヤムンダ)川などにも見られます。

・ヘッケルディスカス(学名:Symphysodon discus Heckel)
アマゾン河の支流ネグロ河に生息しています。
現在ではネグロ川以外にも、ネグロ川同様北からアマゾンに合流ですジャタプ川、ヤンムダ川、南からアマゾンに合流するマディラ川、カヌマ川下流、マリマリ川下流、アバカシス川でも見られます。

・ブラウンディスカス(学名:Symphysodon aequifasciata axelrodi Schultz)
アマゾン河の下流域に生息します。ダバジョス川、シングー川、トカンチンス川に見られます。特に赤身のあるレッドディスカスは、アレンカー北岸が有名です。

こうしたアマゾン川の水質は、支流によって、水質が異なって来ます。各水域により、異なる種類のディスカスが生息しています。

・ネグロ川はジャングルの樹液が溶け込んだ腐食酸(タンニン)によるブラックウォーターで(黒アマゾン)、酸性傾向のPh4.6~5.6になっています。ヘッケルの生息地です。

・アマゾン川本流ソリモンエス川は、源流のアンデス山脈の土砂を侵食した泥で、ミルクコーヒーの色をしています(白アマゾン)。ネグロ川よりも水温が4℃も低く、水質はほぼ中性になっています。時速約7㎞と、ネグロ川(時速4~5㎞と)よりも速い流れをしています。

そのためこの本流がネグロ川と合流しても、しばらくは水が混ざり合うことがなく、数十キロメートルにわたり、それぞれの川の水質・水温のまま、2色の水が帯状になって流れています。

・マデイラ川は地盤を浸食した水が流れ、白く濁っています。基本的には、ヘッケルディスカスが多くなっていますが、河口にはブルーディスカスも見つかることがあります。
アレンカー北岸のクリペア湖は、米のとぎ汁ように白濁しています。レッドディスカスで有名です。

・ダバスショス川、シングー川、トカンチンス川の水は透明~半透明で、きれいな水をしています。ブラウンディスカスの生息域になっています。

また、ディスカスは産地に関係なく、体表の色の出方の特徴から、大きくスポット系、ライン系、パール系、ソリッド系などに分かれています。これらは、改良種の改良ポイントにもなっています。

・スポット系は、赤い点々が体表の一部もくしは全面に現れてものを言います。

・ライン系(バンド)は、体表全体に「横縞」(魚から見れば「縦縞」)が入っているものを言います。

・パール系はライン系の1部ですが、小豆状の水玉が並んでいるような柄が特色です。

・ソリッド系は、ほとんど柄が入っていないタイプを言います。入っていても縦縞か、頭部や尻ビレに少し横縞が入っている程度です。

ディスカスのブリードは、当初はドイツで繁殖が始まり、盛んに行われるようになりましたが、その後1980年代後半に東南アジアで大量生産が始まり、現在、東南アジアの養殖場で量産されたものが多く入って来ます。

上手な飼育により、7年半くらい生きると言われています。

ディスカスの種類

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