ベタ・シンプレックス

ベタ・シンプレックス（学名：Betta simplex）

近縁種には、ベタ・ピクタ（学名：Betta picta）タエニアータ（学名：Betta taeniata）、ファルクス（学名：Betta falx）があります。

鰓ぶた、尾ビレ、尻ビレに乗る鮮やかなブルーが印象的な美しいワイルドベタです。

成魚で8㎝くらいになるようです。

これら近縁種の中でも、飼育繁殖ともに容易な種類です。

タイ南部のクラビ周辺に分布しています。

水質への適応力もあるため、ワイルドベタの仲間としては飼いやすい種類です。

現地は温泉が出るエリアにも近く、石灰岩地質の影響を受け、比較的硬度のある中性付近の水質に生息しています。細かい成分分析による水質は、日本の水道水とは異なるのですが、水質の適応範囲が広く、カルキ抜きした日本国内の水道水で飼育できます。

餌は冷凍赤虫やブライン、ミジンコなどの他にも、顆粒状の人工飼料にも懐かせることができます。

繁殖も容易で、マウスブリーディングのベタの入門種としても用いられています。マウスブルーディングタイプのベタで、産卵後、雄が口内で卵を2週間ほど保護し、その後口から稚魚を吐き出します。その時には、稚魚はブラインシュリンプを食べれるほどに成長しています。