学名
パールグラミー(学名:Trichogaster leeri)
オスフロネムス科(Osphronemidae)・トガリガシラ亜科( Luciocephalinae)に属します。
外見
ボディ全体にパール模様が入り、成熟した雄はグラミー屈指の美しさを誇るアナバスの仲間です。ドワーフグラミーなどの他のコリサ属と比較してやや大きくなる中型のグラミーです。
体表のパール状のスポットに、胸ビレをちょこちょこと動かしながら、ゆったりと優雅で泳ぐその美しさゆえに、古くから愛好されています。ゆったりと水槽内を泳ぐパールグラミーは大変優雅です。
体長
12cm前後とやや大きめのグラミーです。
飼育
養殖種が大半のため、水質の変化にも強く、飼育自体は容易です。
自然下では水生昆虫や水草など、何でもよく食べます。冷凍赤虫、乾燥ミジンコ、フリーズドライのブラインシュリンプなどを好みますが、人工飼料にも餌付きます。
混泳
温和な性格のため、混泳魚には困りません。
繁殖
発情したオスは、オレンジの発色が強まり、尻ビレ、長くヒゲ状の胸ビレに、背ビレの先端はくし状に伸張し、見事なほど、美しさを増します。産卵までは容易で、水面に水草などを利用した泡巣をつくり、数千個の卵を産みます。バブルネストビルダーと呼ばれるタイプで、卵は稚魚はオスが守ります。
産まれたばかりの稚魚は小さいので、初期の育成には、インフゾリア(動物性プランクトン)が必要になります。インソブリアは、水槽の水を小さな容器に入れ、キャベツやレタスなどをちぎって入れておくと、水面が白く濁り、これがインフゾリアになりますので、この白い部分をスポイトで吸い取って稚魚に与えるようにします。
分布
タイ、マレーシア、スマトラ島、ボルネオ島の止水域や小川に生息しています。