インテリアと水槽

インテリアとしてを意識した水槽創り

かつての水槽のフォルムは、長方形がほとんどでした。しかし最近では、曲げガラスによる製法や特殊ガラスを用いたりなど、水槽素材における製法技術も進歩し、変わった形の水槽も陸続と登場するようになりました。また飼育技術の革新は、水槽の形を生かした、非常に高度なデザインも可能にしています。

中には、自然の川や海の風景を額縁に切り取ったかのように、光が揺らめく水の中の世界を楽しめたり、個性豊かな、まさに自分好みのアクアリウムを楽しむことができるようになっています。美しい魚たちが泳ぐ水槽は、飼育や観賞の枠を超えて、高級家具に匹敵するような独立したインテリアとしての地位を獲得するものになって来ました

水槽の形~インテリア水槽の例

現在水槽はさまざまな形のものが出ています。

●前面半月型の水槽

テトラ『ハーフムーンアクアリウムS HM-20L』

曲げガラスによる、前面が大きな半円を描く水槽曲線には、それだけでも思わず見入ってしまいます。
メタリックな枠に13W のライトは、宇宙ステーションを思わせる印象の水槽になっています。
(水中モーター式上部式フィルター、13W ライト、物理・生物・吸着ろ過を可能にした上部式フィルター、ウールマット、活性炭付き、飼育面における機能も高くなっています)

●膨やかな曲線の水槽

『トリオコーポレーション ビバリア クリスタルセイルワイドビュー』

円を4分の1に切り取ったような膨やかにボリューム感を持たせた前面ガラスは高品質5mm 厚ガラス採用し、まるで水族館にいるかのような感覚です。卓上サイズから幅60cm の本格サイズまで、置く場所に合わせてサイズを選べるのもまさにインテリア向きです。
(5mm厚ガラス水槽、ガラス蓋、分割式ホルダーセット、専用マット付き)

●細長い楕円形の水槽

『コトブキ工芸 フェイス』

特殊ラウンドガラスの採用で、細長い楕円の水槽は、前からも後ろからも観賞を楽しめるようになっていて、まさに新しい発想のインテリア水槽と言えます。邪魔にならない小型サイズで、小型ながらも優れた機能を持っています。(ダブルろ過システム、14W インバーターライト、専用フタなど)

●テーブル一体型家具調水槽

『スプリング バーズアイ水槽』

横長の天板強化ガラスの下は淡水・海水ともに使用可能な水槽になっています。青いLED照明に照らし出された水槽は、神秘的かつ妖艶です。LED照明に白を選ぶと、魚が宙を浮いているような感じで、水槽の雰囲気が変わります。

独自の手法により、水と天板の間に空気の層を作らないため、水の揺れの影響を受けることなく魚をクリアに観賞することができるようになっています。
移動キャスターなどを採用。(一体型のろ過槽、天板強化ガラス、外装メラミン樹脂、揚水モーター、白または青のLED 照明)

●5方向から眺められる宙に浮くイメージの密閉式ガラス水槽

『ジェックス グラステリア エッジ』

立方体の水槽は、4方向にプラスして、上方からも眺めることができます。専用の台座は威圧感がまったくないデザインになっているので、まるで水景が宙に浮いているような、独特の感覚を観る者にもたらします。付属のハロゲンライトは水草の緑、魚の黄や赤、底砂の白を明るく照らし出し、まるで透明な水晶の中に、色紙でも散べたように美しい様相を呈しています。夜間部屋を暗くしてみると、まったく異なる水槽の雰囲気が味わえます。(水槽だけの購入も可能になっています)

照明でインテリアとしての効果をあげる

熱帯魚の美しさは、成長段階でも変わりますが、照明の種類の選び方によっても、美しさが変わります。光の役割には、昼行性の熱帯魚の色彩の劣化を防ぐためもありますし、水草(特に有茎水草)を育てるという意味もあります。

それだけではなく、ライトアップの印象は、水槽の雰囲気を大きく変えます。熱帯魚の飼育や水草の育成の関係で、思うような照明が使えない場合もありますが、一般的には熱帯魚を詰め込み過ぎないことで、ある程度自由にできることもあります。

一般に熱帯魚水槽には、蛍光色(デスク向き)の蛍光灯を用い、家庭用の自然色(食卓向き)の蛍光灯はほとんど使われることはありません。しかし、キューブ型のインテリア水槽などでは、故意にこの暖かみのあるオレンジ色っぽい光の蛍光管を使うこともあります。

蛍光灯を用いる場合は、2灯のものを設置したほうが、魚の色合いも明るくキレイに見えます。

また、細長い蛍光管ではなく、電球型の丸い球に蛍光管を入れた形のものも最近はよく出ています。水槽サイズにも拠りますが、キューブ水槽には、こうした電球型のものを用いることも可能ですし、インテリア性が高くなることもあります。

薄暗い印象を受けるLEDですが、静かな雰囲気の水槽創りには、LEDの光はマッチしていると言えます。青いLED照明に照らし出された水槽は、神秘的かつ妖艶です。また、LEDの白いランプは、サンゴの蛍光色を美しく見せます。

水銀灯、メタルハライド灯は、非常に明るく、透過性も高く、水槽の底まで光が届きますから、ディスカスなどの昼行性の魚の色乗りをよくするだけはなく、見た目にも色合いも明るく綺麗に見えます。離れていても水槽の底まで光が届くため、水槽の上に距離を離して吊り下げて置くことができますので、水槽上部の空間を空けることができるようになります。

照明に邪魔されることなく、水槽を上から眺めることも可能になり、部屋の中央において、水槽を部屋のインテリアの中心にすることも可能です。
蛍光灯を熱帯魚が美しく見える光の向きがあります。

上部フィルターの使用、水草への影響により、美観の点だけでは光の方向を決められない場合もありますが、斜め上方からの光が差すように、照明の位置をやや前に出した方が、魚は美しく映えます。

特にメタリックカラーの熱帯魚は、斜め上方からの光を当てると、もっとも美しく筆舌に尽くしがたいほど、輝いて見えます。背面に光が回り込まないようにするのがコツで、 1灯式の方が美しく見えるようです。

熱帯魚を飼育しながら、インテリアとしての水槽を研究してみるのもいいのではないかと思っています。

ただし、照明の着け過ぎ・明る過ぎは、コケも発生させますので、照明時間は1日8時間程度に抑えるようにした方が無難です。

バックスクリーンによって水槽の印象が変わる!

部屋の壁に水槽を寄せて置くような場合は、バックスクリーン貼ると、水槽ははるかに美しくなります。バックスクリーンは、魚のストレスを減らしたり、光の反射を好まない魚を落ち着かせたりする意味もありますが、美観を変える意味もあります。

インテリアとしての水槽を考えるとき、バックスクリーンによってもかなり水槽の印象は変わります。バックスクリーンが黒だと全体が締まって見えます。 底砂の白の場合、コントラストにより底砂が鮮やかに見えます。

ハッキリした不透明なブルーを使うと、ソリッド感があり、魚や水草の輪郭がハッキリ見えます。同じブルーでも半透明のシートを使うと、背景に開放感を感じ、奥行きが感じられるようになります。また、半透明でもブラウンを使うと、落ち着きがあり、背景に奥行きを感じつつも、何とも言えないスモーキーな渋さを感じさせます。

さらに同じ半透明でも濃いブルーのバックスクリーンを使うと、魚や水草の輪郭はボケてしまいますが、何とも妖艶な雰囲気になります。

背景に白を用いた場合は、水槽全体を広々と見せてくれます。魚が泳いでいるとまるで空中を泳いでいるような印象も与えます。ただし、水の濁りや水槽内の汚れもありのまま見せてしまうようなところがあります。

魚の印象も変わります。

シクリッド系のアピストグラマ属の魚など、魚の種類によっては外敵から身を守るために保護色を身につけたかと思われるような種類もあります。カメレオンのような激しい体色の変え方をするものではありませんが、バックスクリーンや水草や底床や岩などの色の影響を受け、ウロコの色を微妙に変化させます。

バックスクリーンの選び方によって、小さな魚は、部屋の中で高価な宝石のような花を添えるようになります。

岩や流木は自然下の雰囲気を醸し出す

現在、自然を見直し、大切にしようとする流れの中で、水槽の世界にもそうした小さな大自然を創り出すことがブームになっています。人がアクアリウムに森林浴のような爽快さを感じ、一抹の清涼剤になるのも、自然を感じるからにほかなりません。

アクアリウムがインテリアとしてまで地位を高めることができたのも、この自然に対する人々の希求の高まりがあったからだとも言えます。

魚を眺めるアクアリウムから、自然を感じるアクアリウム創りへと移りつつあります。そうした自然を水槽の中で再現しようと思ったとき、岩や流木は欠かすことのできないものになります。

石や岩については、水質に影響を与えないものを選ぶようにします。また、流木についても水質を酸性に変えないように、アク抜きする必要があります。

それだけのことをクリアできるようでしたら、ぜひ、岩と流木を入れてみるようにしましょう。岩や流木にはさまざまな形があるだけに、レイアウトには個人の美的センスが必要とされますが、それだけに楽しいものにもなります。

注意としては石や岩のレイアウトを考えるときに、水槽の中で、ガシャンピシャンと動かすと、買ったばかりの水槽にヒビを入れたりしまうようなこともあります。重たい岩や石を水槽の中で何回も置き変えたりしないで済むように、予め机の上に置いて眺めたりして、しっかりイマジネーションしてから、水槽の中に入れるようにします。また、石を水槽の中に置く場合も静かに置くようにします。

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