混泳を成功させよう

コミュニティタンクは魅力がある

さまざまな種類の魚が泳ぐコミュニティタンクは、何と言っても魅力があります。水族館の水槽のように、多くの種類を入れることは水槽サイズから言って不可能であっても、種類の違う魚を入れたいと思うのは、自然な気持ちです。

また、最初は1種類だけと思って飼育を始めても、飼育に慣れ始める頃には、習性の異なる種類を入れて、それぞれの個性を楽しみたいと思うようになることも多くあります。

面白そうな魚だから水槽に加えてみたい、綺麗な魚だから、既に水槽で泳いでいる同じように綺麗な仲間と一緒に、水槽の中に入れてみたいと思っても、どの種類の魚でも一緒に入れていいものではありません。

似たような種類だから多分大丈夫なんて安易に入れてしまうと、新しい種類を入れたがために、せっかく今まで飼っていて魚を死なせてしまい、後悔することもあります。

魅力一杯のコミユティタンクを成功させるためには、熱帯魚同士の相性を考え、昆泳は可能かどうかを調べる必要があります。

サイズの余りに違う魚は、混泳できない

混泳の条件として熱帯魚同士の相性があります。基本自然界は弱肉強食の世界ですので、喧嘩してヒレをボロボロにされたり、ひどい時は殺される場合もあります。また、食べられてしまうこともあります。

まず、混泳させる場合の最初のポイントとして、習性や性格を問わず、大きさの余りに違うサイズの魚は入れないということがあります。

魚は基本、口にすっぽりと入るものは全部餌と見做してしまいます。狩人のように奇をてらった泳ぎ方で、餌をあさる種類の魚ではなく、優雅でおっとりとした魚であっても、その口にすっぽりと入ってしまうような魚であれば、餌になります。

特に小エビを好んで食べる魚は非常に多くあります。餌として普段ブラインシュリンプを与えていることを考えれば、よく解るのではないかと思います。

稚魚や卵なども当然餌になってしまいます。大型の魚にとっては、メダカや金魚も餌になります。

草食だけで食事を済ませている種類の魚は少なく、多くの魚は動物性のタンパク質を採る必要があります。小さな魚は動物性のプランクトンを食べ、その小さな魚を大きな魚が食べ、その大きな魚をさらに大きな魚が食べるというのは自然の原理です。

温厚で大人しい魚は、争って自分と同等の大きさの魚や、自分よりも大きな魚を餌にすることはありません。しかし、うんと大きさが違えば、小さな魚は餌になってしまうことがあります。
うんと大きさが異なる魚との混泳は避けるべきです。

習性や性格によって、混泳が難しい種類もある

サイズは同じくらいの魚であっても、習性や性格によって、混泳させられない種類もあります。魚肉性の強い魚、魚のヒレを齧る習性のある魚、ウロコを食べるのが好きな魚は、まず他の魚とは混泳できません。こうした種類の魚については、ネットでもすぐ出て来ますので、飼育したい場合は、混泳が難しいことを覚悟して飼う必要があります。

また、気性が激しく、縄張りを主張するような魚も、混泳を考える場合に、難しくなります。気の荒い性格の熱帯魚と、温和な熱帯魚を一緒に入れると、温和な魚はちょっかいを出されて傷付けられてしまうことがあります。

熱帯魚の種類によっては、同じ種類の仲間同士だと、縄張りを主張して激しいバトルを繰り広げる種類もいます。同種間の争いは、ほとんど繁殖形態による本能から来るものですが、同じサイズの強い者同士で争ったりすることも見られます。縄張りを確立させてしまうと、同種の新参者に対してシビアだったりする場合もあります。こうした種類においては、他種との組み合わせの方が楽だったりする場合もあります。

さらに、他種の魚と組み合わせる場合に、年中落ち着きなく、目にも止まらない速度で右往左往している魚を、動きが遅く、同じ遊泳層をゆったりと泳ぐの種類の魚と一緒にすると、動きの遅い魚にとってはストレスになることもあります。

一般に混泳を考える場合は、大人しい温和なタイプの魚を最初に選んでおくと、後々混泳が楽になります。

魚はストレスに弱い

たとえ食べられたり、齧られたりすることはなくても、魚はストレスに弱いです。強い魚に威嚇されたり、脅かされたりすることはストレスなります。縄張りを主張されて、餌場を与えてもらえなければ、餌を奪われて当然痩せてきます。

直接そうでなくとも、ただ単に強い魚に威嚇されたり、脅かされたりするだけでも大きなストレスなります。餌のある・なしに関わらず、食欲はなくなりますし、それゆえに体力は落ちますし、病気に罹りやすくなります。

その点は、魚も人間と同じです。

しかし人間と違って体の小さい魚にとっては、ストレスそのもので死んでしまうことがあります。また、すぐに死なないまでも、ストレスの大きな環境下では、長生きはしません。

隠れることのできる場所を多く与えてやる

魚にストレスを与えないことは、病気の予防対策にも繋がります。しかし、ストレスを与えない方法と言われても、限られたサイズの水槽の中でのことになります。限られた空間で魚にストレスを軽減させてあげなくてはいけません。

水槽の中で逃げ回るところがなければ、即1対1の対決になり、決着も早く着き、弱い方はヒレをボロボロにされたり、齧られたり死んでしまいます。このようなことを起こさないようにするためには、まずは水槽内のレイアウトに水草や流木、岩などを置いて、隠れ場所を与えてあげるようにします。こうしたシェルターになるものを置いてやることは、追いかけられた時の逃げ場所になりますし、普段もホッと安心して生活できる空間にもなり、魚のストレスを軽減させる方法になります。

プレコなどの底床性の種類については、飼育している数だけの土管を与えてあげると、縄張り争いがなくなり、混泳もうまく行くようになります。

海水魚に関しては、ライブロックを工夫して設置し、レイアウトはできるだけ複雑に入り組んだものにして、魚の隠れ家を作ってあげることが大切です。底床性の海水魚の場合、水槽底面には砂を敷いてあげるようにすることも大事です。

淡水魚・海水魚ともに砂利や砂を敷くと、糞や餌の食べ残しが砂や砂利に混ざって水槽内に残り飼育水の汚損に繋がります。メンテナンスが面倒になりますが、生き物を飼育する以上は、大事扱う必要があり、人間の勝手な言い分で、掃除を怠ったりすることは許されません。

遊泳層も混泳のヒントになる

混泳を成功させる方法の1つには、遊泳層の問題もあります。魚は、その種類によって、水面近くを泳ぐ種類、中ほどの水の層を泳ぐもの、底の方を生活するものに分かれます。種類によっては、自分の遊泳層以外には興味を示さず、遊泳層が異なるとちょっかいを出さないものもありますので、性格やサイズ以外にも、こうした遊泳層の問題も、混泳を成功させるヒントにもなります。逆に底床に何種類も置けば、当然争うようになり、弱いものは死んでしまいます。

よく観察することが大事

1つの種類について共通して言える性格というのもありますが、同じ種類の魚でも個体差によって性格が異なる場合があります。概して悪くないという言われている相性の魚同士でも、片方がストレスで死んでしまったり、中には(食べられてしまって?)いなくなってしまうこともあります。逆に、相性についてどうかな?と思って入れた魚同士でも、混泳が成功しているケースも少なくありません。

混泳が成功しているかどうかは、乱暴な種類の魚がいないか、水槽の隅の方でじっとしていて、餌も食べずに動かない魚がいないかなどを、日頃から飼育している魚の様子をよく観察してあげることが大事です。

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