カルキ抜きについて

(1)水道水と塩素

水道水をそのまま水槽に入れていけない理由は、水道水には塩素が含まれているからです。水道水については、細菌を消毒するために1リットル中に最低0.1gの濃度で塩素を入れなければならないと法律で決まっていて、それに基づき投入されています。

(2)熱帯魚に有害な塩素

塩素は人間にとっては非常に微量なためまったく問題がありませんが、熱帯魚は、人間よりも塩素に対する抵抗力が低くなっています。水に塩素が含まれてると、魚は直接エラから体内に塩素を取り入れてしまうようになります。塩素の含まれた水は、魚が体調を崩す原因に繋がります。

また、塩素は殺菌効果があるため、そのまま水槽に注入すると水槽内で繁殖した有益なろ過バクテリアまでも殺してしまいます。その結果ろ過能力が低下してすぐに水質が悪化してしまうことになります。

(3)カルキ抜き剤とpH調整剤違い

これに対し、pH調整剤は、pHを変化させるものです。降下させるものはたいていリン酸等の弱酸が使用され、上昇させるものには炭酸化合物が使用されます。

カルキ抜きは、あくまでも塩素を中和させるもので、そのほとんどはチオ硫酸ナトリウムやビタミンCなどの還元剤を利用する方法が用いられています。中和剤はpHに影響を与えません。基本的に魚に吸収されることもなく、尿中に排泄され、魚の体に影響を与えるものではありません。これに対し、pHの変化は、魚に大きく影響を及ぼします。

(4)カルキ抜き剤 種類

カルキ抜き剤には、チオ硫酸ナトリウムやビタミンCほか竹炭などが用いられています。重金属を無害化する粘膜保護剤と一緒に用いられていたり、健康増進のためにビタミンBなどの補強されていたりするものもあります。

●テトラ『コントラコロライン』
強力なカルキ(塩素)中和剤です。

●ニッソー『 使い切りカルキ抜き』
軽量を行わないで投入できるアンプルタイプの1回ごとに使い切りできるカルキ抜きで、水道水に含まれる有害な残留塩素を中和します。魚の健康増進のためのビタミンも配合しています。

●スドー 『水質コンディショナー竹炭シェルター』
多孔質竹炭は、熱帯魚のための隠れ家とカルキ抜きを兼ねています。リシアやウィローモスを巻き付けて使います。

●テトラ『パーフェクトウォーター』
カルキ抜き・重金属無害化・粘膜保護剤が一緒になっています。

●キョーリン『ひかりウェーブ液体カルキぬき』

●キョーリン『ひかりウェーブ ビタミンカルキぬき』
ビタミンCによる作用で塩素を中和剤です。ビタミンB1、B2なども強化されています。

●コトブキ 『すごいんです カルキ抜き』
カルキを瞬間除去!濃縮タイプ 安心・天然成分100%

●ジクラ 『ジクラウォーター熱帯魚用』
カルキ(塩素)を安全に中和します。飼育水の透明感が良くなりイヤな臭いを抑えます。

●エーハイム 『ツーインワン』
カルキ抜きと、熱帯魚の健康増進のためのビタミンCをプラスしています。

●テトラ 『ブリーディングウォーター・グッピーセイフ』 グッピー用
カルキ(塩素)の中和と水道水に含まれる有害な重金属(銅・亜鉛・鉛・カドミウムなど)を無害化します。ビタミンB1含有。特にグッピー用に作られています。

●ジクラ『ジクラウォーター ベタ用』
カルキ(塩素)を安全に中和します。ベタに活力を与えるミネラル・ビタミンを含み、ベタ本来の色を鮮やかにします。

(5)カルキ抜きの方法

塩素は水よりも蒸発の早い元素なので口の広いバケツなどに入れて置いておけば、半日ぐらいで蒸発してしまいます。またヒーターや日光などに当てると、水温を上げてあげるとさらに蒸発が早まります。これがカルキ抜きです。

汲み置きによるカルキ抜きが面倒な人は、塩素中和剤が販売されています。手頃な価格で出ていますので、汲み置きが待てない場合は、使用するようにします。

最近の中和剤は、液体タイプも多くなり、使いやすくなっています。

(6)活性炭、竹炭

活性炭は、炭素質原料に、化学薬品やガスを用いて、多くの細孔と表面積を持たせるにいたった吸着性の強い炭の1種です。

残留塩素を除去する性質があります。 よって、活性炭を通して出てきた水には、消毒用の残留塩素が存在しません。緊急時やスタート時の一時しのぎとしては、頼りになるろ材です。

活性炭の中でも 竹炭の効果は絶大です。高温かつ高圧で作られた竹炭を選びます。竹の形がまだ残っていて、叩くとカンカンといい音がなるようなものがベストです。炭を扱う専門店などで購入するのがもっとも良い手段です。

100円ショップなどで売られている竹炭は、廃材から作られているため、残念ながら効果を期待できません。

竹炭は、水道水でよくすすいで、細かいゴミを洗い流してから使います。サランネットに入っているので、そのまま水槽の中に投げ込んでおくだけでも効果があります。効果がなくなったら、速やかに取り出しましょう。

ただし、竹炭や活性炭は病気の治療薬の効果も弱めてしまうので、薬浴には使えませんので、注意しましょう。

(7) 活性炭の働きについての誤解

活性炭は、塩素により浄水処理された水から検出されるトリハロメタンを除去します。このしくみは、活性炭の膨大な表面積により、塩素分子を吸着することによるものであって、塩素を中和する還元作用によるものではありません。

活性炭は、塩素に限らず、ろ過バクテリアにより分解されない、水に馴染みにくい有機物をほとんど吸着します。この性質により、水の黄ばみやカビ臭やフェノールなどを除去します。

流木からいつまで経っても出続ける灰汁にも活性炭は吸着しますので、これにより灰汁による水の着色が防ぐことができます。空気中のアンモニアにも吸着します。ただし、水中に溶けたアンモニアや亜硝酸、硝酸を吸着することはありません。

ですので、バクテリアのようなろ過はないことになりますが、逆に言うと、バクテリアの餌になるアンモニアや亜硝酸も奪うことはありません。また、活性炭は、ろ過バクテリアの定着できる場所にもなります。活性炭の吸着が終わると、吸着した物質を逆に放出するなんて言う人もいますが、吸着が終わっても周りにバクテリアが付着して通常のろ材として使用できます。

ただし、汚れは溜まりますので、ろ過バクテリアを洗い流さない程度に洗浄してやるといいでしょう。この辺は底砂やフィルターの掃除と同じです。もし吸着目的ということでしたら、活性炭も竹炭も吸着の効きめのある期間は短いので、交換時期を守って使用するようにします。

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