調整剤・バクテリア

水槽には、いわゆる水質調整剤と言われるものやバクテリアが使われることがあります。

調整剤

水質調整剤には、さまざまなものが出ています。よく知られているpH調整剤のほかにも、KH調整剤、塩化ナトリウム・マグネシウム・カルシウム等の魚に必要なミネラル類を補給し、GHを調整するGH調整剤、重金属無害化と粘膜を保護するトーリトメント剤、水質の白濁やコケの除去剤、コケ防止剤などがあります。水質調整剤は、どんどん入れればいいものではありません。もし水質調整剤を使うのであれば、自分の水槽の状況をよく把握した上で使う必要があります。

(1)pH調整剤

pH調整剤には、pHを降下させるものと上昇させるものがあります。pH調整剤により、簡単に希望する数値にpHを調整することができますが、一時的なもので、pHの降下・上昇の根本的原因を解決するものではありません。水が酸性に傾くのは、多く水質が悪化が原因であることもあります。そうした場合、ろ過や水換えにより、pHは降下を防ぐことができる場合もあります。また餌の量を少なめにして、排泄物や食べ残しを減らすことにより、水が酸性に傾くのを防げる場合もあります。また、水質のpHは底砂でも変えることができます。

アマゾンの熱帯魚用にPHを安定させるには、アクアソイルアマゾニアや流木を利用することでもできます。水道水を使うのであればPH降下剤を使うよりも、コントラコロラインなどでカルキ抜きを行うほうが賢明です。

pH調整剤(降下)

テトラ『PH/KHマイナス』
pHならびにKHを降下させるものです。

●カミハタ『水質調整剤アクアピート』
腐植酸(有機酸)を豊富に含むピートにより、pHや電気伝導率、硬度を低下させ、水質を速やかに、効率よく弱酸性の軟水に変化させます。板状になっていて、水への着色も少なめです。水換えの際の溜め水つくりにも向いています。

●セラ『モレナ(ブラックウォーターアクタン)』
天然ピートをはじめ 微量元素やビタミン、フミン酸などを含み、弱酸性の軟水を好む魚のために水質を整えます。

テトラ『ブラックウォーター』
天然ピートのエキスを主成分として含んでおり、熱帯魚の故郷アマゾンの豊かな水質を速やかに再現します。

●フレック『ス麦飯石 こだくさん』
ブラックフォーターの中にタンニン酸・フミン酸と呼ばれる腐植有機酸などをはじめとした各種有効元素を、自然界と同じようにバランスよく含んだものです。

セラ『pHマイナス』
淡水魚水槽のpH値を下降させます。

pH調整剤(上昇)

テトラ『PH/KHプラス』
炭酸塩硬度(KH)を上昇させると同時にpHを上昇させます。

セラ『pHプラス』
pH値を、容易に上昇させます。

セラ『kH/pHプラス』
セラ kH/pHプラスは、淡水・海水水槽でkH/pH値を安全に調整。長期間保ちます。

(2)KH調整剤

日本の水道水は軟水ですので、KH調整剤は硬水を作る必要のあるときに用いられます。こうした硬水作りは、熱帯魚のうち、特異な水とされるアルカリ性・硬水水質を好むアフリカンシクリッドなど、アフリカ産の熱帯魚用に用いられます。

アフリカのマラウィ湖、タンガニイカ湖、ヴィクトリア湖などは、いずれも炭酸塩硬度は10°~12°dKHになりますので、そこまで硬度を上げてやることになります。ただし、pHはそれぞれの湖によって異なります。pHについては、pHが1違うと水素イオン濃度が10倍違うことになり、pHについては3つの湖の間でかなりの隔たりがあると言えます。

セラ『kHプラス』
本品5mlで、飼育水40ℓ(㍑)のkH値を1°上昇させることが出来、kH値を上げたいさまざまな場面で使用することができます。

●マーフィード『リキッドAFタンガニイカバッファー』(タンガニイカ湖産シクリッド用KH調整剤)
炭酸塩硬度が10°~12°dKH、pHが8.4~9.2のタンガニイカ湖の水質に合わせた水づくりのために(特に硬度が高く、特殊な水質のタンガニイカ湖のアフリカンシクリッド用のものも出ています)炭酸塩硬度を上昇させることで、pHの緩衝性を高めるものです。

●マーフィード『リキッドAFマラウィバッファー (マラウィ湖産シクリッド用KH調整剤)
マラウィ湖(炭酸塩硬度が10°~12°dKH、pHが7.8~8.6)、ヴィクトリア湖(炭酸塩硬度が10°~12°dKH、pH7.8~9.0)の水質を実現、炭酸塩硬度を上昇させることで、pHの緩衝性を高めます。アフリカンシクリッドのスキアエノクロミスなどの好む水質環境を作ります。

●リキッドAFタンガニイカバッファー(タンガニイカ湖産シクリッド用KH調整剤)
タンガニイカ湖(炭酸塩硬度が10°~12°dKH、pH8.4~9.2)の水質を実現、アフリカンシクリッドのジュリドクロミスなどの水質環境を作ります。炭酸塩硬度を上昇させることで、pHの緩衝性を高めます。

(3)GH調整剤

GHは、水の中に溶けているカルシウムイオンと、マグネシウムイオンの総量を表し、硬水か軟水かのことです。軟水と言うのは、カルシウムやマグネシウムを多く溶かしていない(=イオンになっていない)水のことを言います。反対の水は硬水です。ミネラルウオーターは硬水が多いです。日本の水道水は一般的にほとんどゼロに近い軟水です。軟水を好むとされる種類についても、硬度は丸っきりゼロであるよりも、ある程度あった方がいいと言えます。

また、国産のグッピーは中性の軟水で育てられていますが、安価な輸入グッピーは、硬水の汽水(薄い塩水)で育てられていることがほとんどです。

●マーフィード『リキッドAFシクリッドケミストリー』
アフリカンシクリッド用GH硬度調整剤です。タンガニイカ湖(12~14°dGH)、マラウィ湖産(7°dGH)、ヴィクトリア湖産(5°dGH)に合わせてGHを調整します。

マーフィード『ROライト』
塩化ナトリウム・マグネシウム・カルシウム等の魚に必要なミネラル類を補給し、GHを調整します。粉末タイプとリキッドタイプがあります。

TDC『バイオカルチャー SMW(スーパーミネラルウォーター)』
自然の岩をそのまま溶解したバランスのとれた高濃度ミネラル含有液です。

(4)粘膜保護剤

テトラ『アクアセイフ』
ビタミンB1入り保護コロイドによる粘膜保護と重金属(銅・亜鉛、鉛、カドミウムなど)無害化

エーハイム『フォーインワン』
カルキ抜きと、粘膜保護・重金属無害化と両方の機能を持たせたものです。

●日本動物薬品(日動)『アクアマスターズシリーズ』
有機ポリマーによって人工粘膜を形成し、魚体表皮の粘膜を保護し、重金属の無害化します。

セラ『アクタン』
有害な重金属を無害化と、塩素の中和を同時に行います。また、ビタミンBが、魚の体表粘膜を保護し、保護コロイドが魚の表皮をガードします。

キョーリン『ひかりウエーブ プロテクトX』
魚の粘膜に限りなく近い高分子ポリマーにより魚の体表を保護します。

●アクアシステム『ウォーターバランス』
体表の粘膜保護、水道水の重金属除去のトータルコンディショナーで、ビタミンB群各種を強化配合しています。

(5)白濁除去剤・コケ除去剤

●日本動物薬品(日動)『アクアマスターズ イージーセル(淡水用)』
ベントナイトのナノ粒子が水槽内に浮遊する白濁りの原因となる有機物やエサの食べ残し、糞などの汚濁物質を吸着し、除去します。

日動『白濁除去剤 アクリル』
水中に漂う微細な粒子を大きくし、フィルターで除去できるサイズにします。

●セラ『 アクアリアクリア』
濁りの原因となる有機物をもや状に固め、フィルターに集められるようにし、速やかに簡単かつ安全に飼育水の濁りを除去します。

セラ『フォスベック』
セラ フォスベックは、飼育水中のリン酸を速やかに除去します。リン酸を白いもや状にし、フィルターによって水替え時に除去できるようにします。

日動『アルジアウト』
水中内に浮遊しているアオコを即効で凝縮して、フィルターで吸着できるようにするアオコ除去剤。

●日本動物薬品(日動) 『アクアマスターズ アクリルS(淡水用)』
白濁した飼育水、濁った飼育水を清澄化します。白濁の原因である有機汚濁物質などの微細な粒子やアオコなどの水中に浮遊している粒子状藻類も速やかに除去します。

●ニッソー『使い切りニゴリ取り』
面倒な計量を行わないで水槽へ投入できるアンプルタイプの水質調整剤「使い切りニゴリ取り」です。ニゴリやアオコを凝集し、飼育水を短時間に浄化します。新しく水槽をセットした時などにおこるニゴリにも効果的です。また、魚の健康維持に必要なビタミンも配合されています。

(6)コケ抑制剤

コケの多くは水草と同じ条件で殖えますので、コケに栄養分が行き渡らないように、水草を増やすことで、コケの抑制剤を使わなくても、解決できる場合もあります。コケの抑制剤は、メーカーによって一概には言えませんが、基本的にはウィローモスをはじめとした水草にも影響を与えてしまうことがありますので、注意を要します。

テトラ『ナイトレイトマイナス』
コケの栄養源となる硫酸塩除去します。

●ニッソー『使い切りコケおさえ』
計量を行わないで投入できる1回ごとに使い切りできるアンプルタイプのコケ抑えで、水槽内に発生するアオコの防止と除去、植物排出耐熱複合酵素・酸素植物土壌酵素・植物エキスなどの成分で、藻類の発生を抑制します。

バクテリア

いわゆるろ過バクテリアと言われるものは、有害なアンモニアや亜硝酸を分解、除去し、随時水質を安定してくれるものです。水槽をセットしたばかりのときには、魚の糞などを分解して無害化してくれるこのバクテリアたちが、まだ水槽内に十分には繁殖していません。したがって、水槽をセットしても、すぐに魚やエビを水槽に泳がせることはできません。バクテリアのまだ少ない水槽に魚やエビを泳がせると、すぐに死なせてしまうことになります。ですので、あせりは禁物です。魚を購入するのは、先に水槽をセットし、水草を植え、水槽内に水の浄化のためのバクテリアが殖えて、水を整えてからにします。水槽と魚は、同時に買って来てはいけません。熱帯魚も生き物なのですから、酷なことはできるだけ避け、しっかりと環境を整えて、万全の体制で迎え入れてあげるようにしましょう。

好気性のバクテリアは、カルキ抜きした汲み置き水に、エアレーションを行えば、自然に繁殖していきます。ちなみに水草もわずかながらアンモニアを発生させますので、魚を入れなくても、水草があれば、濾過バクテリアを殖やすことができます。本来はこうしたバクテリアの自然繁殖に合わせて、徐々に魚の数を増やしていくことが理想です。

水槽をセットしてから、魚を入れられるようになるまでは、通常は1~2カ月程かかり、それまでは魚を水槽に入れることを待たなければなりません。

この時期を早める方法としては、状態のいい水槽に入っていた水草や流木、飾り石、底砂、濾材などを水槽に入れてやる方法があります。なぜなら、状態のいい水槽に入っていた水草や流木、飾り石、底砂、濾材などには、既に濾過バクテリアが付いているからです。

こうした方法を採ることで、飼育水槽をセットして、熱帯魚を入れずに、エアーレーションをよくして、1~2週間くらいすれば、フィルターの中に濾過バクテリアが殖え、飼育水を作ることができます。

なお、市販されているバクテリアを使うことに関しては、実際にバクテリアが生きていることは考えにくいとされ、その効果は疑問視する声も多くあります。そこで、バクテリア自体を期待せず、そうしたバクテリアの餌になるものを与えることによって、繁殖を促していこうとする考え方もあるようです。しかし、連続使用が必要となると、自然繁殖を待つのと、どれくらいの差があるのかも分からないところもあります。

製品によっては、バクテリアと、バクテリアが繁殖しやすいろ材とセットになっている製品もあるようです。

「バクテリア」そのものの投入に大きな期待するよりは、できるだけバクテリアが自然繁殖しやすい環境を作り出すことが理想と言えます。ですので、市販のバクテリアを投入する場合は、バクテリアの繁殖までの時間が待てなような場合に投入することになります。

TDC『バクテリア バイオカルチャー2000』
超高濃度バクテリアが生きたまま活性状態で封入されています。

コトブキ『すごいんです バクテリア』
天然成分100%、バクテリアです。

●日本動物薬品(日動)『アクアマスターズ バクトZ(淡水用)』
生物ろ過には欠かせない有益な5種類のバクテリアが休眠状態で保存されています。

セラ『バイオニトリベック』
数種類のろ過バクテリアが入っています。開封後は冷蔵庫に保管が望ましいとされています。

●レッドシー『レッドシー水質調整剤』
5種類の硝化バクテリアを高濃度にブレンドした水質調整剤です。

ジクラ『バイオセレウス』
主にNO2(亜硝酸)を分解させることに特化したバクテリア添加剤です。

サンミューズ『バイオアルティー』
マイクロカプセル入りバクテリアです。

コトブキ『ザイム33』
好気性バクテリアと酵素をミックスし、特殊加工によりコンペイトウ状にしています。

サンミューズ『バイオナチュレ』
水質浄化の働きをする好気性の有効微生物を分離培養した高濃度微生物群です。

TDC『バクテリア バイオカルチャー1000』
酸素のない所で硝酸塩を脱窒還元する通性嫌気性菌などが極めて濃厚に封入されています。

日動『アクアマスターズ デニバック(淡水用)』
嫌気性ろ過細菌である脱窒菌が休眠状態で入っています。

プロディビオ『バイオクリーン(淡水用)』
ろ過バクテリアと、そのバクテリアの働きを活性化する濃縮微量栄養素を組み合わせています。藻類も安全に除去します。

●ニッソー『微生物増殖器 バイオドーム』
アンモニアを分解するろ過バクテリアのニトロソモナスと、微小プランクトンの餌を、ろ材の入ったプラスティックにケースに詰めたもので、水槽の底に置くことで、ろ過バクテリアの繁殖を促します。

●ナプコリミテッド 『バイオエイティ』
乳酸菌群・酵母菌群・光合成細菌群・糸状菌群・放射菌群の5科80種を共存させて培養してできた抗酸化酵素です。

●セラ 『ターボクリア』
有害化合物の分解をスピードアップさせる酵素や微生物を配合しています。

●パワーハウス『ミクロライブ 淡水用』パワーハウス『ミクロライブ(淡水用)』
多種類の硝化菌を濃縮培養、速やかな増殖を促せるように活性剤も入れています。

●えび天 『えび天バクテリア』
アンモニア・亜硝酸を分解し、硝酸塩に変える硝化菌(ニトロバクター等)を濃縮し、休眠状態にさせたものです。

アクアシステム『バイオバランス』
従来の硝化細菌とは全く異なったアミノ酸生成細菌群による水質浄化細菌群です。

●ニッソー『スーパー微生物 浄水達人』
有害なアンモニアを無害化し、生物ろ過効率を高める微生物による水質調整剤です。

●日本動物薬品(日動)『アクアマスターズ PSB HAM-G1(淡水用)』
アンモニアをアミノ酸に分解する光合成細菌を純粋培養したものです。魚に有害なアンモニア濃度を速やかに低減します。

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