水草の配置

水草のレイアウトは、水槽の大きさに縛られます。特に水槽の高さによっては、植えにくい水草も出てきます。ですので、思う存分迫力ある水槽を作りたければ、30㎝以上高さのある水槽を選んでおく必要があります。そうすれば、たいていの水草は植えることが可能です。

いろいろな水草を組み合わせてレイアイウトする場合、レイアウトの組み合わは、水草の高さを考える方法、色の組み合わせを揃える方法、全体のポイントをどこに置くかを考える方法などによって、組み合わせを決めていきます。

正面から見た水草の高さによって、前景・中景・後景を決めていく方法

せっかく植えた水草の丈が短いために、前に植えた丈の高い水草に隠れてしまって、見えなくなってしまうのは、何とも残念なことです。

魚たちにとっては関係のないことかもしれませんが、せっかく水槽を置くからには、正面から見た場合のレイアウトを考えて水草を入れていくと、何と言っても見た目がきれいに整えられるので、張り合いもまた出てくるというものです。

正面から見て前後で言えば、背景には高い水草(「後景用水草」)、中景にポイントになる水草(「中景用水草」)を配置して、前景には背の低い水草(「前景用水草」)を配置する、というのが基本と言えます。

●前景用水草

エキノドルス・テネルス、エキノドルス・ハムリック、 キューバパールグラス、ショートヘアーグラス、コブラグラス、ショートコブラグラス、クリプトコリネ・ルーケンス、クリプトコリネ・パルバ、エキノドルス・テネルス・ブロードリーフ、ハイグロフィラ・ラウンドリーフ、ピグミーチェーンサジタリア、プレミアムグリーンモス……など

●中景用水草

ミクロソリウム・ナローリーフ、ミクロソリウム・セミナローリーフ、・ミクロソリウム・本ナロー、ミクロソリウムspロングリーフ、クリプトコリネ・ウェンティ・グリーン、クリプトコリネ・ネビリィ、クリプトコリネ・ロザエネルビス、アヌビアス・ナナ、アヌビアス・ナナ・ミニ、アヌビアス・ナナ・プチ、アヌビアス・スターダスト、パールグラス、ニューパールグラス、エキノドルス・ラティフォリウス、ロタラ・マクランドラ・スモールリーフ、ジャイアント・サジタリア、ジャイアント・サジタリア・サウルルス、ラージパールグラス、ボルビティス、ボルビティスspベビーリーフ、カボンバ・シルバーグリーン、レッドカボンバ、カボンバ・カロリニアーナ、イエローカボンバ、ロベリア・カーディナリス、南米ウィローモス、・ジャイアント南米ウィローモス、ホシクサsp”マットグロッソ”、ホシクサsp”ゴイアス”、 ナヤス……など

●後景用水草

サジタリア・スブラタ、ハイグロフィラ・ピンナティフィダ、ハイグロフィラ・ロザエネルビス、ラガロシフォン・コルドファヌス、エキノドルス・アングスティフォリウス、グリーンロタラ、ロタラ・ナンシアン、ロタラ・マクランドラ・グリーン、ロタラ・ロトンディフォリア、ロタラ・インディカ、・ロタラ・マクランドラ、ロタラ・マクランドラ・グリーンラージリーフ、ロタラspセイロン、ロタラspカンボジア産、ロタラ・マクランドラ・カラディ、ロタラspワイナード、ロタラspフラワー、・ロタラspベトナムレッド、ロタラ・マクランドラ・ナローリーフ、ロタラ・マクランドラ斑入り、ロタラspテンカーシ、ロタラspアンナミカ、アラグアイア・レッドロタラ、イエローアマニア、バリスネリア・ナナ、タイガーバリスネリアなど

こうした基本的なレイアウトは例も多いので、初めのうちは、初心者でもとっきやすく、最初のうちは、この基本に副ってレイアウトして行くのが無難と言えます。

水草の陽性・陰性を考える

水草には「陽性水草」と「陰性水草」の2種類に分けることができます。「陽性水草」は太陽の光を浴びて育つ水草です。ロタラなどの有茎草、浮き草のリシアなどがあります。

「陰性水草」は日陰でも育つことのできる水草です。ミクロソリウム、ボルビティス・ヒュデロッティなどのシダ類やクリプトコリネなどのサトイモ類、ウィローモスなどのコケ類があります。

市販されている水草は陽性水草の種類が多く、「陽性水草」は一般的に成長が早くCO2の添加が効果的です。「陰性水草」は一般的に成長が遅く、もちろんCO2添加してもいいですが、添加しなくてもよく育ちます。

水槽内の環境を早く落ち着かせた場合には、生長が速い陽性水草を用います。これに対し、陰性水草は生長は遅くなりますが、生長が遅い分変化も少なく、トリミングなどもあまり要らないことから、水槽内を長く安定させていくには向きと言えます。

●陽性同士・陰性同士によるレイアウト

一般にグリーン・ロタラやリシアなどの陽性水草は、明るい緑色をしています。一方陰性水草は、同じ緑でも、落ち着いた深い緑色をしていています。陽性水草の様なパッと目を引く様な鮮やかさはありません。深い緑が鬱蒼と積み重なっているようですが、見入ってしまうような魅力を持ちます。

同じ緑色でも、陽性水草と陰性水草とでは、異なる緑になっています。ですので、メインに陰性水草を置いた場合、陰性水草の独特の濃い緑は、陽性水草の明るい緑には、全く合わない場合が出てきます。混泳水槽では、自然のサイクルができるだけゆっくり進むような心がけが大事になります。バランスドアクアリウムには生長の遅い、日陰を好む陰生水草が向いています。生長が早く、代謝の活発な植物の方が、水をきれいにするイメージがあるかもしれませんが、生長が速い分調和を崩しやすく、混泳水槽には向かない場合もあります。

陽性水草は生長が速い分、追い付かなくなる事柄が出てきてしまい、生態系はバランスを失うと、あえなく崩壊してしまうことになります。

色の組み合わせという点でももちろんですが、生態系を考えた場合でも、陰生水草には、陰生水草同士の組み合わせのほうが、成功しやすいと言えます。

オーソドックスにはなりますが、ボルビティス―南米ウィローモス―ミクロソリウム―クリプトもしくはアヌビアスなどの組み合わせは、ベストかもしれません。

陰性水草による流木を使った水景は、何とも趣があります。

全体のポイントをどこに置くか

見た目を考えるならば、横に一直線に並べたときに、全体のポイントをどこに置くかを考えることも大切です。

横に一直線に並べたときに、①ポイントを2つに分けて、両端にポイントを置いて置く方法、②中央にポイントを置いて、そこを中心に並べて行く方法、③右か左、どちらかにやや寄せてポイントを置く場合、と3通りのレイアウトがあります。水草を育てるのが上手になるに連れて、だんだん高度なレイアウトも考えられるようになります。水草に慣れると、アクアリウムの世界の深淵にを覗かせる、見るものを釘付けにする見事なまでの水槽を作り上げることも可能になります。

●本格的なレイアウトを考えるようなら・・・

ビギナーのうちは、生長が速い水草は張り合いがあるかもしれませんし、また、存在感のある水草も、ビギナーにとっては嬉しく感じられたりもします。

しかし、少し慣れてくると、それだけ見ても存在感のある草は、レイアウトが固定されてしまうことになります。

ピグミー・サジタリア、アヌビナス・ナナなど、全体的に丸みを帯びた可愛らしいイメージや、太い葉の存在感は、水槽内の雰囲気を考え、本格的なレイアウトを考える場合は、却って他の水草と合わせるのが大変になり、敬遠されがちにもなっていることを知っておく必要があります。

逆に水草の中でもグリーンロタラは、養分豊富なソイルで育てることが必須になりますが、成長速度はかなり早く、水面に達してもそのまま水面を這うように育てることも可能です。うまく成功すれば、グリーンロタラを使った雪崩れのようなレイアウトは、実にインパクトがあり、本格的にレイアウトしようとする人にとって、食指を動かすものになっています。

グリーンロタラを、雪崩れてくるようにじょうずに育てるには、高光量、多めのCO2、底床内の豊富な養分の3つが必要になり、底砂と光量が問題になってきます。しかし、グリーンロタラをうまく使いこなせれば、レイアウトの幅も広がり、芸術品とも言えるような見事な水槽が出来上がることになります。頻繁なトリミングは欠かせませんが、いい意味でトリミングの技術力を磨く格好の練習台となってくれます。

グリーンロタラを雪崩れ式に育て、これを中心にレイアウトを考える場合は、量にも拠りますが、右か左にポイントを置き、右後ろから左前にかけて置いたり、もしくはその逆などが、配置としては考えられます。

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