薬浴治療

薬浴で治療する

魚が病気にならないよう日頃のメンテナンスや魚の状態に気を配り、病気にならないように予防することが、なにより大事です。それでも病気になってしまったら、飼育者自身が迅速に治療してやらなければなりません。

熱帯魚の治療方法として水槽内に治療薬を添加することを薬浴といいます。

これらは、なるべく飼育水槽に直接入れない方がよいと思います。理由は、飼育水槽にが多数生息している生物濾過を司るバクテリアも同様に、薬が攻撃してしまうことになるからです。水槽維持に有用なバクテリアを死滅させる結果になります。水草に影響はないと書かれている薬であっても、バクテリアには影響が出る場合があります。

ですから、薬浴水槽を用意して、薬浴を行う場合には治療の対象となる熱帯魚を別の水槽に移して、行うのが基本です。

例外として、感染力の強い病気などの場合には、直接飼育水槽に薬を添加する場合があります。この時は水草を別の水槽に移しておいたほうがいい場合もあります。ただし直接水槽に薬を添加する方法は、エビのいる水槽では行うことができません。エビは薬には弱く、少量の薬でも影響を受けてしまいます。エビは蚊取り線香をたいただけでも死んでしまいますし、水槽のある部屋でタバコを吸っただけでも死にます。甲殻類は薬品に弱いので、もし直接水槽に薬を添加する方法を採るのであれば、逆にエビを隔離してやる必要があります。しかし、1度でも薬浴に用いた水には、エビを戻すことはできません。ですので、その場合は、エビだけ別の水槽で飼うことになります。

薬浴を始めるとすぐに一時的に症状が軽くなり直ったように見えることがあります、しかし、体内の細菌類はそう簡単には死滅しない場合も多くあります。ですので、薬浴の期間については、少なくとも連続して1週間くらいは続けるようにします。

薬品によっては、日光の光によって効果が非常に薄れてしまうものがあります。薬浴時は日光を必ず遮るようにしてください。

また、薬は、多く入れれば早く治るというものではありません。薬浴で添加する薬の量は必ず規定量に従って正確に測ることが重要です。

コリドラスは薬浴には強くないと言われています。一般に古代魚やナマズの仲間には薬浴は控える、あるいはナマズには規定量より少なめにと言われます。

魚の病気といってもさまざまな病気がありますので、実際に飼育している魚に変化が起きる前に事前に病名や症状の特徴などを把握しておくようにしましょう。

●水温を上げることで、薬浴の効果が上がる場合もある

病気によっては、薬槽の際に、水温を上げることで、薬浴の効果が上がるものもあります。病気の種類によっては、水温を30~32℃程度に上げて高温に弱い細菌を殺してやるだけで効果のある場合もあります。

水温を上げる場合は、一気に上げるのではなく半日くらいかけて徐々に上げていき、魚の体力に気を配ってあげるといいでしょう。

●薬浴と水草

市販薬品を使うことで、水草を入れているので、枯れてしまうなども覚悟する必要が出てきます。最近は、アマゾングリーンやヒコサンZなどのように水草に害の少ないものもあります。

しかし、アマゾングリーンは、水草への影響は少ないようですが、白点病に対する効果があまり望めません。

メチレンブルー等とくらべると完治までに2~3倍以上掛るので、その間に病気が悪化し、死亡してしまう場合もあります。また、コストもやたら高くつきます。

熱帯魚ショップでも、ほとんどメチレンブルー系を使用し、アマゾングリーンを使用しているところもあまり見当たりません。

病魚を隔離して一般的なメチレンブルー+αと塩と、適度な昇温での治療がやはり確実です。

「グリーンFリキッド」は、「水草には使用しないで下さい」と書いていましたが、規定量投薬後3日経っても、特に枯れたり弱った様子はなく、水草の中でもリシア、アナカリスは、耐薬性があるようです。

混泳に人工餌に餌付きの悪いオトシンクルスなどがいると、投薬により、苔がなくなって急激に痩せ細ったり、投薬による水質の変化に耐えられなくなったりして、悪影響を与える可能性もあります。

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